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シュトラウス(STRAUSS, Richard)

生年月日:

1864/06/11

没年月日:

1949/09/08

享年(満年齢):

85歳

出身地:

ドイツ

性別:

星座:

ふたご座

音楽様式:

近・現代(19世紀終わり頃~20世紀)

「近・現代」様式では、作曲家たちはさらに自由で実験的な作品を発表するようになりました。20世紀を迎え、社会情勢の変化や科学技術の発達に伴い、これまでになかった響きや斬新な表現を求められたのです。これまでの「ロマン主義」の直接的で力強い表出性を持つ表現に対し、ドビュッシーらによる「印象主義」の作曲家は、ほのめかすような控えめな表現を特徴とし、光や風などのイメージの世界を表現しようとしました。一方でドイツ、オーストリアでは特殊な楽器奏法を用いた作品を書き、人間の内的な体験を表出しようとする「表現主義」と呼ばれる動きが起こりました。またこれらの傾向への反発や、急激な調性の崩壊に対する危機意識から「バッハに帰れ」を合言葉に、意識的にバロック時代の組曲などの形式を使用して古典的な形をとる「新古典主義」の音楽が作られるなど、20世紀の芸術音楽はそれまでにない多様性を生み出すことになりました。
(参考書籍:大人の音楽史入門、よくわかる!西洋音楽史)

シュトラウス STRAUSS, Richard 年表

シュトラウス(STRAUSS, Richard)の人物像

シュトラウスは19世紀末から20世紀前半にかけてのドイツ最大の作曲家である。

ミュンヘン宮廷管弦楽団の第1ホルン奏者を父に生まれたリヒャルト・シュトラウスは、5歳から正式な音楽教育を受け、間もなく作曲も手がけるようになった。

1881年には指揮者のビューローに認められ、84年に彼の率いるマイニゲン宮廷管弦楽団のために「13の吹奏楽器のための組曲 Op.4」を書き、自らの指揮で初演して高い評価を得た。

85年にビューローがこの楽団を去るとシュトラウスがその後任となり、以後、各地の歌劇場や管弦楽団の指揮をしながら作曲活動を続けた。

しかし、1933年にナチスがドイツの政権をとると、シュトラウスは政治問題に巻き込まれることになった。

シュトラウスは33年に芸術保護のためのドイツ音楽局の総裁に迎えられたが、ユダヤ人の作曲家や作品の件で当局と衝突があった矢先、シュトラウス自身がユダヤ人の台本によるオペラ「無口の女 Op.80」(34年)を作曲したことでとがめられ、彼の評判作のオペラ「バラ騎士」(09年)以外の上演を1年間禁じられた。

シュトラウスは仕方なくミュンヘン近郊の山荘にこもったが、36年以後は当局の要請や命令があるときは指揮に出かけたりした。

40年には日本建国2600年を祝う管弦楽曲「大日本帝国紀元2600年祝典音楽 Op.84」を作曲しており、この曲は同年、東京の歌舞伎座で初演されている。

山荘で終戦を知ったシュトラウスは47年にはロンドンに指揮の仕事ででかけ、その年末から健康を害し、次第に衰弱し、心臓疾患で49年に他界した。

シュトラウスは広い分野に多くの作品を残しており、彼の音楽はオペラ、交響詩、歌曲が主流で、オペラ「サロメ」(05年)、「エレクトラ」(08年)はワーグナーの影響を受けているといわれるが、「バラ騎士」には古典派的な作曲技法がもり込まれており、保守的になっている。

シュトラウスの音楽は機知に富んで明るく、官能的で、描写が衝動的であり、カレードスコープを覗いているように様々な音が宙を飛び交う。

(出典:ピアノレパートリーガイド

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