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大竹 紀子

大竹 紀子

ジュリアード音楽院プレ・カレッジ、大学、大学院を卒業。M.キャニン氏に師事。メリーランド州立大学においてT.シューマッカー氏に学び、武満徹の研究により博士課程修了。
DMA(Doctor of Musical Arts)を受ける。エンリコ・フェルミ財団奨学金、ブルックリン芸術文化協会コンクール1位、メリーランド大学ホーマー・ウルリック賞を受賞。2017年ロードアイランド大学特別招聘アーティスト。著書に『Creative Sources for the Music of Toru Takemitsu』(Scolar Press)、『ピアノ作曲家作品事典』(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)、翻訳本に『演奏の手引き』シリーズ(全音楽譜出版社)、『J. S. バッハ平均律ムジェリーニ版』(ヤマハ)、校訂楽譜に『ハイドン・ソナタ集』、『シューベルト・3つのピアノ曲』(全音)、『ロマン後期・近代・現代の名曲集』全3巻(ヤマハ)などがある。近年は米国の作曲家ヘンリー・カウエルの研究を進めている。東京音楽大学教授。放送大学講師。

  • ロマン期と近現代のはざまに

    ~音楽の時代はどこで分かれるのか?

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■講座名 ロマン期と近現代のはざまに

~音楽の時代はどこで分かれるのか?

■講師 大竹 紀子
■講座内容 ピアノ音楽を学ぶ私たちは、様々な場面で「バロック」「古典」「ロマン」「近現代」といった時代に分けて演奏スタイルについて考えています。もちろん楽譜から読み取れることのみならず、作曲家や時代背景について知ることはとても大切なことです。しかし、音楽は人間の営みの一つであり、「去年までは◯◯様式で今年からは△△様式」などと単純にその法則に線引きをすることはできません。特に19世紀後半から20世紀にかけては目まぐるしく時代が動き、音楽も非常に多様で複雑です。それこそ時代を大きく反映していると言えましょう。本講座では『ピアノのためのロマン後期・近代・現代の名曲集』全3巻に含まれる作品を中心に、この時期にどれだけ多彩な音楽が生まれていたのか感じ取っていただきます。例えば、ワグナーの珍しいピアノ曲〈ベティ・ショット夫人のためのアルバムの綴り〉は1875年に作曲されていますが、フォーレの〈無言歌Op.17-2〉はそれより10年以上前の1863年の作品です。少し意外な感じがしませんか?また1910年代にはサティ、モンポウ、ヤナーチェク、スクリャビン、ラヴェル、グリフィス、バルトーク、プロコフィエフ、トゥリーナなどが並び、とても一言では言い表せなくなります。1920年代に入るとジャズの要素を取り入れたミヨー、ガーシュウィン、ヒンデミットと同時にウェーベルンの12音音楽〈子供のための小品〉もあります。この講座の目玉はカウエルのトーン・クラスターと内部奏法、ケージのプリペアド・ピアノの実演です。ワグナーのピアノ曲から手の平や腕を使って鍵盤を弾くカウエルのトーン・クラスターまでほんの42年しかない、そんな時代を体感しながら、その意味を考えてみましょう。

★ピアノの特殊奏法有り(トーン・クラスター、内部奏法、プリペアド・ピアノ)
特殊奏法の実演は一部のみにするか、もしくは全く不可能な場合は、講師が録画した動画を映すことができます。その場合はプロジェクターとスクリーンが必要となります(講師がタブレット端末を持参)。
■教材 ●使用テキスト
「ピアノのためのロマン後期・近代・現代の名曲集 1」
  (注文番号:GTP01100042 / 4,180円(10%税込))
「ピアノのためのロマン後期・近代・現代の名曲集 2」
  (注文番号:GTP01100043 / 4,180円(10%税込))
「ピアノのためのロマン後期・近代・現代の名曲集 3」
  (注文番号:GTP01100044 / 4,180円(10%税込))
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