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フランク(FRANCK, Cesar)

生年月日:

1822/12/10

没年月日:

1890/11/08

享年(満年齢):

67歳

出身地:

ベルギー

性別:

星座:

いて座

音楽様式:

ロマン派(19世紀~20世紀初頭)

「ロマン派」とは、「古典主義」への反動として形式にとらわれない様式です。個人の感情や考え、夢や憧れなどを自由に表現しようとした標題音楽が人気となり、多くの小品が作曲されました。一方で、標題も歌詞ももたず純粋な器楽曲として発想された作品こそが最高であるという「絶対音楽」を唱える人たちも現れました。また、革命と戦争の時代であった19世紀は、それぞれの国における固有の民族性に価値が見出されるようになり、作品に自分の生まれた地域に伝わる地方色を取り入れた、芸術性の高い作品を作る「国民主義」の流れも生まれました。この時代には多くの作曲家が現れましたが、器楽の優れた演奏家が現れ、高度な演奏技巧を披露するためのヴィルトゥオーソ的な楽曲も多数作られました。それに加え楽譜印刷も一般化されたことから、作曲家と演奏家の分業がすすみました。
(参考書籍:大人の音楽史入門、よくわかる!西洋音楽史、やさしく読める作曲家の物語)

フランク FRANCK, Cesar 年表

フランク(FRANCK, Cesar)の人物像

フランクはベルギーでもフランスに近いリエージュの町に生まれ、8歳でリエージュ音楽院に入学し、11歳で卒業した。

1836年に家族はパリに移り、フランクは37年にパリ音楽院に入学し、38年にピアノの名誉大賞、40年に対位法で1等賞、41年にオルガンで2等賞を獲得した。

40年以降、フランクはオルガンにより深い興味を示すようになり、作曲をするかたわら、51年からサン・ジャン・サン・フランソワ・オ・マレ教会のオルガニスト、58年からはそれまで合唱長をしていた聖クロティルド教会のオルガニストに就任した。

72年からはパリ音楽院のオルガン科の教授に就任。

フランクはオラトリオ「聖書の牧歌 ルツ」(46年)など、早くから多くの作品を書いているが、作曲ではなかなか認められず、80~90年に書いた作品ではじめて成功した。

当時の有名な作品は「ピアノ五重奏曲 ヘ短調」(79年)、ピアノ曲「前奏曲、コラールとフーガ」(84年)、ピアノとオーケストラのための「交響変奏曲」(85年)、「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」(86年)、「交響曲 ニ短調」(88年)、「弦楽四重奏曲」(89年)などである。

フランクの音楽は気品あふれるロマンティックな情感に満ちており、遠くはベートーヴェン、そしてリスト、ワーグナーの影響を受けている一方、彼はオルガニストとしてバッハに傾倒しており、手法的には対位法を含めて惜しげなく使われる半音階や、大胆な転調とともに、まったく新しい響きの境地を造っている。

弟子にはショーソン、デュパルク、ヴィダル、ダンディらがいる。

(出典:ピアノレパートリーガイド

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