2020年4月23日 発売!
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2020年4月23日 発売!
エルトン・ジョンが、自分の言葉で、偽ることなく自らの来し方を語る ――最高に愉快な瞬間と、胸が張り裂けそうな瞬間のすべてを。 唯一無二の、エルトン・ジョン公式自伝。 |
“ロックンロールの偉大なところは、
僕みたいな人間でもスターになれることさ”
(エルトン・ジョン)
シンガー・ソングライターとして、史上最も長きにわたり成功してきたエルトン・ジョン。絶頂とどん底を目まぐるしく行き来する、波乱万丈の人生を歩んできたエルトンが、自分の言葉で、偽ることなく自らの来し方を語る――最高に愉快な瞬間と、心が張り裂けそうな瞬間のすべてを。
喜びと笑いに満ち、読者を楽しませながら、ときにその心を揺さぶる本書は、生きるレジェンドの人生を共に体験できる旅へあなたを誘うだろう。
やあ! エルトンだよ。
僕の初めてにして唯一の自伝を紹介するよ。
メディアが伝えない本当の話や、僕の桁外れの人生と大切な人たちについて、
初めて語ろうと思うんだ。
セックス・ドラッグ・ロックンロール、そして僕の絶頂期とどん底を共に過ごした
すばらしい人たちについてもね。
つまりこの本は、音楽と、愛する人と共に生きることについての物語なんだ。
奇妙な心持ちでホテルに戻った。深い悲しみだけではなく、その下から何かがわき上がってきていた。自分自身に怒りを感じた。何度も繰り返し考えた――ライアンはあれほど短い生涯で、エイズを発症した人たちのためにあれほど多くのことをした。何も持たない一人の子どもが、世間の認識を変えた。ロナルド・レーガンは大統領時代にエイズ問題をできるかぎり無視したが、その日の『ワシントン・ポスト』紙の朝刊に、ライアンを称えこの病気を取り巻く「恐怖と無知」を非難する文書を寄稿した。僕は世界でいちばん注目を浴びるゲイのロック・スターだった。80年代はずっと、友人や仕事仲間や元恋人たちが恐ろしい死を迎えるのを目にしてきた。後年、彼ら全員の名前を一つ一つ銘板に刻ませて、ウッドサイド邸の教会の壁に掛けた。
でも僕は何をしただろう? ほとんど何も、だ。毎年必ずHIV検査を受け、奇跡的に毎回陰性だった。チャリティー・コンサートに何回か出演し、チャリティー・シングルのレコーディングにも協力して、バート・バカラックの「愛のハーモニー」をディオンヌ・ワーウィック、スティーヴィー・ワンダー、グラディス・ナイトと一緒に歌った。これは大ヒットした――1985年にアメリカでいちばん売れたシングルになり、3百万ドルが集まった。
エリザベス・テイラーの呼びかけによる資金集めのイベントにも何度か参加した。リズとは旧知の仲だったからだ。大女優というイメージにもかかわらず、実際の彼女はまったく違っていた。信じられないほど心優しく寛大で、しかも最高に愉快な人だった――いかにもイギリス人らしい下品なユーモア・センスに恵まれていた――でも彼女のそばにいるときは、自分の宝飾品に気をつける必要があった。彼女はそれに取りつかれていた。リズの気に入るような物を着けていると、いつの間にか彼女の魅力に惑わされて譲るはめになった。カルティエの腕時計をはめてリズの楽屋を訪れ、出てくる時は腕に何も着けていない、ということもあった。彼女がどうやってそれを巻き上げたのか見当もつかなかった。資金集めに際し、リズはまったく同じ手腕を発揮したのだろう。彼女は何かをしようという固い決意を胸に立ち上がり、米国エイズ研究財団の設立をサポートして、ハリウッドの映画業界の目をこの問題に向けさせた。エイズに関わればキャリアに傷がつくと周りに言われても屈しなかった。
僕も同じことをやるべきだった。第一線に立つべきだった。リズ・テイラーと同じように、危険をものともせず問題に頭を突っ込むべきだった。ラリー・クレイマーが率いるアクト・アップの人たちとデモ行進をするべきだった。僕がそれまでやってきたことすべて――チャリティー・シングル、セレブたちによる資金集め――は上っ面だけのショービジネス的な行為に思えた。名声を活動の基盤として利用し、世間の注目を集めて状況を変えるべきだった。自分は最低だと思った。
テレビをつけてライアンの葬儀のニュースを観た。さらに気分が悪くなった。胸を打つ葬儀で、僕のパフォーマンスもそれにふさわしかった。でも自分の映像が映し出されるたびにひどい衝撃を受けた。ライアンの死という悲劇とはまったく関係なく、僕はひどい有様だった。自分の生き方が、すべてそこに表れていた。ぶくぶく太り、顔色は青白かった。髪は白くなっていた。すり切れて、疲れ果て、具合が悪そうだった。43歳なのに70歳ぐらいに見えた。なんだ、あの有様は。何かを変えなくてはならない。(本書より)
本書に登場する楽曲(エルトン以外の楽曲も含む)を順に紹介しているプレイリストです。ぜひ読みながら一緒にお楽しみください。
こちらより、音源の一部をダウンロード購入いただけます。
※ヤマハの音源配信サイト mysound へ遷移します。
エルトンの公式アカウントが公開している自伝用の動画のプレイリストです。映画「ロケットマン」でエルトン役を演じたタロン・エジャトンによる本書の朗読(抜粋・英語)と、当時の映像をぜひ本書とあわせてお楽しみください。
「(本書は)自伝という枠を突き破った……確かに映画『ロケットマン』はエルトン・ジョンの物語をかなり正確に描いている――しかし、この自伝のほんの表面をなぞったにすぎない。本書の生々しく過激な部分を各マスコミは大きく取り上げるだろう。だが、それこそ彼が苦労して勝ち取った自分という人間なのだ」――米『ニューヨーク・タイムズ』紙
「お祭り騒ぎのように陽気な自伝映画『ロケットマン』を観て、エルトン・ジョンの物語をすべてわかったつもりのあなたへ。そう、あれはこの超豪華でボリュームたっぷりなディナーを楽しむための、美味な食前酒にすぎなかったとお考えいただきたい」――米NBCニュース
「大傑作……奇抜なステージ衣装と人並外れたかんしゃく持ちで知られるアーティストの波乱万丈な自伝。ひと言で言えばそうなるが、本書は読む者の予想をはるかに超えている……映画『ロケットマン』を観て満足し、自伝は“いつか”読もうと思っているファンに忠告しよう。ぜひ、今すぐ、手に取ってほしい。きっとあなたは本書に夢中になり、涙が出るほど笑い、感動に打ち震え、ページをめくる手が止まらなくなるはずだ」――米『エンターテインメント・ウィークリー』誌
「エルトンは生き生きとした文章で読む者をとりこにし、作家として驚くほど有望であることを証明した。本書は彼が作る曲のように、風変わりで、ひねくれたユーモアにあふれ、ときに自虐を交えながら、哀愁に満ちている……至福の読書体験を約束する1冊」――米『タイム』誌
「爆笑、感動、驚きの連続……あちこちにちりばめられたスターたちの逸話、その何十年分ものエピソードの間から、音楽を愛し続けるジョンの情熱がひしひしと伝わってくる……一気読み間違いなし、エルトン・ジョンは天性のスターだと証明する傑作」――英『インディペンデント』紙
「最高に楽しい……エルトンはすべてをさらけ出し、自分をあざ笑い、驚くほど愉快に描いてみせる……曇りのない正直さ、ユーモアあふれる文章。この上なく魅力的な自伝だ」――英『ガーディアン』紙
「素晴らしい……(本書には)わいせつで自虐的なエピソード、衝撃的なスキャンダル、人としての葛藤、闘いの果ての改心が、包み隠さず描かれている」――米『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙
「ポップ・スターがすべてを明かした唯一無二の自伝……本書はエルトンが歩んできた道のりの険しさを知りたい人にとって必読の書だ」――米『ローリング・ストーン』誌
キャンペーンは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました!
キャンペーン期間
2020年4月23日(木)~ 2020年8月31日(月) (1,は当日消印まで有効)
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