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クラシック名曲「酷評」事典 下


病的なまでに強烈な悪口雑言の奔流

ベートーヴェン以降総勢43名の作曲家と作品に寄せられた、著しく先見の明を欠いた批評の数々。酷評から見えてくる「名曲」とは?

――酷評もこのレヴェルになると、読後にその曲を聴きたくなるから面白い。――山本貴光(解説より)

※大変申し訳ありませんが、こちらの商品は絶版でございます。

商品情報

商品コード
GTB01096893
発売日
仕様
四六判縦/248ページ
商品構成
書籍
JANコード
4947817281160
ISBNコード
9784636968934
著者
ニコラス・スロニムスキー
訳者
藤村 奈緒美

商品の説明

[日本語版特別寄稿]
●エッセイ:「未必の飴(あめ)と鞭(むち)を求めて」(望月京/作曲家)
「……なぜ人は他者の悪評不評にかくもヴィヴィッドに反応するのか?
いわゆる「他人の不幸は蜜の味」ということなのか、
それとも同情や共感の類なのか?」

●解説:「音楽には愛を、罵倒にも芸を」(山本貴光/文筆家・ゲーム作家)
「……多くの経験を重ね、自らも練習することによって、当初は異物のように聞こえていた音楽が、馴染みのものに変化してゆきもする。
学び経験することで、私たちの耳は変えることもできる。
この事典が全ページを費やして示しているように、馴染みのない音に遭遇して違和を感じる人もあれば、
反対に「これはなんだろう?」と好奇心をもって味わおうとする人もいるものだ。
いつの時代も、文化が交わるところでは、この二つの傾向が混ざり合いながら、新たな耳をつくっていったわけである。」

【R】
ラフマニノフ
ラヴェル
レーガー
リムスキー=コルサコフ
ラッグルズ

【S】
サン=サーンス
シェーンベルク
シューマン
スクリャービン
ショスタコーヴィチ
シベリウス
シュトラウス
ストラヴィンスキー

【T】
チャイコフスキー

【V】
ヴァレーズ
ヴェルディ

【W】
ワーグナー
ウェーベルン

●罵倒語索引
●人名・タイトル索引
●スロニムスキーについて(高橋智子)

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■編者について
ニコラス・スロニムスキー
1894年、サンクトペテルブルク生まれのロシア系アメリカ人。1923年にアメリカに移住後、ボストンを中心に音楽学者、事典編纂者、作曲家、指揮者、ピアニストとして活躍し、同時代の作曲家の初演を数多く手掛ける。『Baker's biographical dictionary of musicians』の編纂に携わったほか、『Music since 1900』『Music of Latin America』『Thesaurus of Scale and Melodic Patterns』など多数の著作を残す。1995年に101歳で死去。

■訳者について
藤村 奈緒美(ふじむら・なおみ)
一九七三年生まれ。東京大学文学部言語文化学科卒。司書職を経て翻訳家となる。中学・高校では吹奏楽部に所属し、大学入学後は趣味で声楽を習う。主な訳書に『フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉』、『成功する音楽家の新習慣』、『エフォートレス・マスタリー』(以上ヤマハ)、『世界の美しい名建築の図鑑』、『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』、『世界を変えた本』(以上エクスナレッジ)などがある。

■エッセイ
望月 京(もちづき・みさと)
作曲家・明治学院大学教授。東京藝術大学院およびパリ国立高等音楽院修了。国内外より委嘱を受け作曲、代表作にオペラ《パン屋大襲撃》、管弦楽曲《むすび》《カメラ・ルシダ》《クラウドナイン》、無声映画『瀧の白糸』(溝口健二監督)『理性への帰還』(マン・レイ制作)のための音楽、『怪談』(小泉八雲著)に基づく歌芝居《Têtes(頭/顔)》、室内楽曲《キメーラ》《4D》《ブレインズ(脳)》など。芸術選奨文部科学大臣新人賞、ユネスコ国際作曲家会議グランプリ、ハイデルベルク女性芸術家賞ほか受賞多数。CD作品集『Si bleu, si calme』『Etheric blueprint』、著書に『作曲家が語る音楽と日常 パリと東京を行き来して』がある。

■解説者について
山本 貴光(やまもと・たかみつ)
文筆家・ゲーム作家。コーエーでのゲーム制作を経てフリーランス。著書に『コンピュータのひみつ』『文体の科学』『「百学連環」を読む』『文学問題(F+f)+』『世界が変わるプログラム入門』『投壜通信』『マルジナリアでつかまえて』『記憶のデザイン』など。共著に『脳がわかれば心がわかるか』『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』『人文的、あまりに人文的』(吉川浩満と)、『高校生のためのゲームで考える人工知能』(三宅陽一郎と)など。吉川とYouTubeチャンネル「哲学の劇場」で人文書の紹介を中心とした動画を配信中。猫が鍵盤を歩いたほうがマシな程度にピアノを弾き、安田登さんについて謡を習い中。twitter: @yakumoizuru

■協力者について
高橋 智子(たかはし・ともこ)
1978年、仙台市生まれ。博士(音楽学)。専門はアメリカ実験音楽、音楽美学。大学の非常勤講師等を経て2019年頃からフリーの音楽学者、ライター。東京都在住。本書では43人分の作曲家の略歴および下巻巻末「スロニムスキーについて」を執筆。

絶版
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