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「響き」に革命を起こすロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~


音色を聴き分け タッチをコントロールする! 誰もが知りたかった演奏の秘密

商品情報

商品コード
GTB01095937
発売日
仕様
A5判縦/240ページ
商品構成
書籍
JANコード
4947817275473
ISBNコード
9784636959376
著者
大野 眞嗣
楽器
ピアノ

商品の説明

現在、ショパン国際ピアノコンクールをはじめ、世界中のピアノコンクールでロシアピアニズムの流れを汲んだピアニストが活躍している。
なぜロシアの伝統的奏法が世界を席巻しているのか?
そもそも、ロシアピアニズムとはいったい何なのか?  その特徴は? 奏法は?
そう考えると、なかなか明確な答えに行きつかないのではないだろうか。
なぜなら、ロシアピアニズムとはひとつの明確な奏法のことではなく、ロシアで培われ、分岐・発展をしながら受け継がれてきた多くの「ピアノ流派」の総称だからだ。

本書では、約30年にわたりロシアピアニズムを研究してきた著者が、ロシアピアニズムの基本的な紹介はもちろん、表現力のある演奏をするために必要な考え方、音の聴き方、身体の使い方などまで解説。
また、ロシアピアニズムと聞いて思い浮かぶ「重力奏法」の誤解についても言及している。
ロシアピアニズムに興味のある音楽愛好者から、表現力のある演奏を目指すピアノ学習者、指導者まで――、
これまで謎に包まれていた実態を明快に解きほぐすロシアピアニズム入門。
大人気ブログ「大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく」に大幅に加筆、修正をしたピアニストに衝撃を与える一冊!

■第1章    響きの正体
1    現代のコンクールとピアニスト事情
2    現在、主流となっている奏法
3    倍音が豊かな音楽となる
4    響きを作るロシアピアニズム
5    私とロシアピアニズムとの出会い
6    ロシアピアニズムは、演奏を自由にする

■第2章    ロシアピアニズムとは何か
1    ロシアの曲を弾くからロシアピアニズム?
2    ロシアピアニズムとロシア奏法
3    耳の使い方
4    ロシアピアニズムの発声
5    音色の特徴
6    演奏時の感覚
7    どのような音楽に適するか?
8    演奏がどう変わるのか?
9    現代のロシアピアニズムの特徴

■第3章    ロシアピアニズムの奏法と技術
1    重心と椅子の高さ
2    身体の使い方
3    タッチの基本
4    タッチの実践
5    重力奏法とは?
6    下部雑音はないほうが良い
7    音の離し方
8    発想の転換をする
9    p(ピアノ)とf(フォルテ)
10    クレッシェンドとデクレッシェンド
11    記号の本当の意味
12    リズムとテンポ
13    ルバート
14    和声
15    ペダルについて
16    ショパンを弾く
17    バッハを弾く
18    ベートーヴェンを弾く
19    モーツァルトを弾く
20    チャイコフスキーを弾く
21    作曲家の個性を理解すること

■第4章    理想の音楽教育を目指して
1    「表現する教育」の必要性
2    日本の現状
3    世界の現状
4    理想の教師とは
5    留学について

■第5章    ロシアピアニズムの代表的ピアニスト
1    ゲンリッヒ・ネイガウス
2    タチアナ・ニコラーエワ
3    ディーナ・ヨッフェ
4    エリソ・ヴィルサラーゼ
5    グレゴリー・ソコロフ
6    ウラディミール・ホロヴィッツ
7    マルタ・アルゲリッチ
8    イーヴォ・ポゴレリチ
9    ミハイル・プレトニョフ
10    イリヤ・ラシュコフスキー
11    マキシム・モギレフスキー

■第6章    芸術をつくるということ
1    何を追い求めるか?
2    自由になるために
3    芸術とはコミュニケーションである
4    日本人にしかできない演奏を
5    ピアニストの心構え
6    成長のために
7    人に受け継ぐこと

■著者について
大野 眞嗣(おおの・しんじ)
1965年東京生まれ。桐朋学園大学及びモーツァルテウム音楽院(オーストリア)にて学ぶ。桐朋学園大学在学中、第33回マリア・カナルス国際音楽コンクール・ピアノ部門にて特別メダル受賞。これまでに上杉真弓、佐野川延子、田辺緑、中島和彦、広瀬康、アルフォンス・コンタルスキーの各氏に師事。ヨーロッパ在住中、ドミトリー・バシキーロフ、タチアナ・ニコラーエワ両氏との出会いからロシアピアニズムに目覚め、現在に至るまで研究を続けている。昨今ではモスクワ音楽院教授をはじめ、多くのロシア人一流アーティスト(パーヴェル・ネルセシアン、アンナ・マリコヴァ、マキシム・モギレフスキー各氏など)と交流を深め、とりわけ、ディーナ・ヨッフェ氏との出会いにより、ロシアピアニズム、なかでも「ネイガウス流派」のピアニズムに傾倒する。また、フランス、スペイン、イタリア、アメリカの講習会に、講師として招待される。 帰国後、約30年間のロシアピアニズムの奏法の研究、教育活動において、国際、国内コンクールにて多くの受賞者を輩出。また、その中からすでにヤマハ・マスタークラス、桐朋学園大学、東京藝術大学、洗足学園音楽大学、常葉大学短期大学部、国立音楽大学にて教職に就いている。自身のブログ「大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく」は、多くの読者の支持を得ており、日本においてのロシアピアニズムの奏法を広めるべく執筆活動を続けている。現在、恩師でもあり友人でもあるディーナ・ヨッフェ氏監修のもと、「大野ピアノメソッド」代表を務める。


「大野眞嗣 ピアノの時空」」
https://www.onoshinji.jp/

「大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく」
https://ameblo.jp/chipmop1021/

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