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音楽力を伸ばす「譜読み」の基本~楽譜攻略13のステップ~


「譜読み」、ちゃんとできていますか?
楽譜の捉え方を根本から変える一冊!

商品情報

商品コード
GTB01089410
発売日
仕様
A5判縦/220ページ
商品構成
書籍
JANコード
4947817239888
ISBNコード
9784636894103
楽器
鍵盤楽器/エレクトーン/ピアノ/弦楽器/ギター/ベース

商品の説明

「楽譜はなぜ読めたほうがいい?」「耳コピはダメ?」「効率的な身につけ方は?」「音楽的な活用法は?」「そもそも譜読みってなんだろう」――そんな疑問がすべて解決。
楽譜との向き合い方を変え、「譜読み」を効率的に身につけ演奏を変えるための一冊!

楽譜を自由に読めるようになるのは意外に大変です。世の中には、楽譜が読めなくても楽器を自由に演奏している人もたくさんいます。
では、苦労して楽譜を読めるようにすることに、どのような意味があるのでしょうか?

本書は、楽譜を読んで演奏すること(譜読み)の意味を根本から問い直し、譜読みの意義や目的、そして演奏につなげるための効率的な学習法を考えていきます。
ピアノ教本研究家でもある著者が、数多くの音楽指導者への取材を通して見えてきた譜読みの効果とは? また、より実践的な目的につなげるための学習法や実践法とは?
本書を読むことで譜面への理解が深まり、音楽との向き合い方がきっと変わるはずです。

■「譜読み」のための13のステップ
1 歌う、リズムに乗る
2 ドレミを音として覚える
3 言葉としてのドレミと音を対応させる
4 拍、拍子、リズムを感じる
5 リズムとタンタタ読みを対応させる
6 五線の仕組みとドレミの並びを覚える
7 ドレミの場所を覚える
8 音符と休符の長さを覚える
9 簡易楽譜を使う
10 空間認知で読む(上がる、下がる、音程)
11 心の中で音を鳴らす
12 理論を覚える(まとまりやパーツを読む)
13 書かれていないことを読み取る(本当の譜読み)

■目次

はじめに――譜読み力をつけるには、段階がある
「譜読み」のための13のステップ

第1章 なかなか楽譜が読めない理由
 教室を転々とする子どもたち
 学校の音楽授業だけでは読めない
 耳コピから入る教え方
 時間をかけて訓練すれば、誰でも楽譜は読める

第2章 ドレミの読み方をどうするか――「固定ド」と「移動ド」
 学校では「移動ド」、ピアノレッスンでは「固定ド」
 「移動ド」の重要性
 「移動ド」で歌わせている小学校の音楽授業
 移調楽器の問題
 自分にとって自然な音感を知っておく

第3章 欧米における譜読みの歴史
 ネウマ譜とグイードの手
 民衆が楽譜を読み始める――楽譜印刷と宗教改革
 民衆に楽譜を教える――ルソーとペスタロッチの試み
 数字譜の流行――ギャラン゠パリ゠シュヴェ法
 専門家のためのソルフェージュ教育

第4章 日本における譜読みの歴史
 ヒフミ唱法と数字譜
 唱歌から音楽へ――譜読み指導の普及と衰退 
 譜読み偏重の時代に得られた教訓
 日本の専門教育での譜読み――園田清秀の音感教育
 日本独自のリズム唱「タンタタ」の始まり

第5章 音感をつける
 本書での音感の定義
 ドミソとファラドを区別できるか
 「歌詞うたい」から「ドレミ歌い」へ
 ドレミを逆さまに言えますか? ドレミ音列を覚える
 ドレミを使う国とABCを使う国

第6章 リズム読みの効果
 ドレミよりもまずリズム読みから
 口で言えたら手で叩く
 リズム感は、まず拍感から
 拍子を数えながら読む
 拍の分割

第7章 五線と間の仕組みとドレミの場所を覚える
 フラッシュカードで漢字のように覚える方法
 ドレミとドシラ、ドミソの違い
 上がる・下がる・同じの判別
 上がる・下がる・同じを身につける教本
 線と間を瞬時に見分ける
 目印音
 「ドミソ読み」で3度音列を覚える

第8章 空間認知と譜読み
 空間認知の発達と指揮
 昔の遊びで空間認知を伸ばす
 「移動ド」のドレミうたいドレミ歌いとハンドサインの融合
 音程を理解する

第9章 簡易楽譜を取り入れる
 簡易楽譜の種類
 線と間をなくして目を横に動かす
 触覚、聴覚、視覚の統合
 簡易楽譜から五線譜への移行

第10章 心の中で音を鳴らすために
 「内的聴覚」を鍛えよう
 書き取りで内的聴覚を伸ばす
 心の中でリズムの流れをイメージする
 パターン読み
 左右で別のリズムを叩く

第11章 理論を学び、パターンを見つける
 「感覚」から「理論」を使った譜読みへ
 模様読みとスケール、カデンツ、アルペジオ
 用語をやさしく言い換える
 ややこしくなってきたらワークで理論を学ぶ
 グルーピング能力とアイハンドスパン

第12章 本当の譜読み力を目指して
 記憶力と譜読み力の関係
 音感養成ツールとしての鍵盤
 耳コピは重要な能力
 フリーズドライされた音楽をもとに戻す

***

もし、音楽を演奏したり作ったりしたいのなら。
音の数がそこそこ多くて、長い曲を、格好良く演奏したいのならば――。
スラスラなのか、しどろもどろなのか、程度はさておき、楽譜は読めた方がいい。

もちろん楽譜が読めなくても素晴らしい音楽をクリエイトしているプロミュージシャンは数えきれないほどいる。タブ譜やカナふり楽譜なども演奏の助けになるだろう。
しかし、楽譜(五線譜)が読めたほうが、音楽の学習や演奏、作曲には、圧倒的に効率がよくクオリティも上がることは間違いない。

楽譜は、音楽の台本であり地図、設計図だ。
自分が演奏しようとしている曲は、どこから始まり、どれぐらいの長さで、何が起こって、どこで終わるのか? 今、音楽のなかで自分はどこにいるのかが、紙に記されており、ひと目でわかる。
台本がなくても話の流れはわかるが、途中から読んだり推敲したりすることができない。地図がなくても街は歩けるが、迷子になったとき永遠に堂々巡りになるかもしれない。設計図なしに手探りでもプラモデルはできあがるが、できあがるまで大きさも形の予測が難しい。つまり楽譜(設計図)があれば、音楽を効率良く作れるということだ。        (「はじめに」より)


■著者について
山本 美芽(やまもと・みめ)
音楽ライター/ピアノ教本研究家。東京学芸大学大学院修了。ピアノ教育とジャズ・フュージョンを軸に執筆、音楽誌「ムジカノーヴァ」「ジャズジャパン」などに寄稿。ピアノ教本研究家として全国で講演を行う。ピアノ講師としても指導に携わる。facebookで「山本美芽ライティング研究会」を主宰、多くのピアノ講師とともに次世代のピアノレッスンのあり方を追求、発信している。著書『ピアノ教本ガイドブック』(音楽之友社)『自分の音、聴いてる?』(春秋社)など多数。ピティナ指導会員。

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