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ショパン特集

5年に一度の開催となるショパンコンクール! 昨年の延期を経て、いよいよ今年(2021年)10月に開催されました。
そこで注目されるであろう、ショパンの楽譜についてご紹介いたします!

ポーランド音楽出版社

ショパンコンクールの推奨版!
ショパン ナショナル・エディション(エキエル版全集)

ショパン生誕150年の1960年にポーランドの国家事業として始まり、生誕200年の2010年に完結しました。
編集責任者のヤン・エキエルは「作品の全体性」を重視しており、自筆譜、筆写譜、作曲者の修正を含む初版、ショパンが書き込みをした弟子の楽譜を中心とする閲覧可能なすべての資料に基づき、最新の方法論を用いて分析され楽譜が決定されています。
楽譜には、ショパンの運指法のほかに、現代の演奏で用いられる様々な運指法も掲載されています。ショパンコンクールの推奨楽譜となっています。

シリーズA: 生前に出版された作品集
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★シリーズA: 生前に出版された作品集 24巻

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シリーズB: 死後に発見された作品集
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★シリーズB: 死後に発見された遺作集 12巻

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※上記のほかに一部ミニチュアスコアの出版もございます。詳しくはお問合せください。

ショパン演奏のスタンダード! パデレフスキ版全集
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ、ルドヴィク・ブロナルスキ、ユゼフ・トゥルチンスキが編集。
主にショパンの自筆譜、彼が認めた筆写譜、初版に基づいています。
ショパン演奏の楽想を余すところなく伝え、できる限り彼の意図に近い楽譜を作ることを目的としています。
日本では通称「パデレフスキ版」として、ショパン演奏のスタンダード・ヴァージョンとして親しまれています。

パデレフスキ版
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日本語ライセンス版はこちら
ヤマハの楽譜出版
『パデレフスキ版ショパン全集』特集
※ヤマハの楽譜出版サイトに遷移します
パデレフスキ版ショパン全集

ヘンレ社 (ヘンレ原典版)

1960-70年ごろからツィマーマン校訂で出版が始まり、2000年以降、新たにミュレマン校訂で新しいシリーズに変わってきています。
楽譜を理解するうえで校訂報告は非常に重要となりますので、ミュレマン版では、演奏のしやすいツィマーマン版の譜割りはそのままに、巻末に校訂報告のある個所には必ず下に注釈があります。
校訂報告には、ステマと言われる資料の体系図を記載し、作品成立の背景や当時の演奏方法に関しての情報も記載しています。

ヘンレ原典版
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ペータース社 (ペータース原典版)

2006年より出版が始まった「新批判版」では、今回のショパンコンクールでも審査員を務めているジョン・リンク博士など第一線の研究者達により校訂が行われています。原典版(新批判版)としてのペータースは、表紙上部の赤い帯が目印です。
エキエル版とは異なり、資料の全体性を重視しており、メインの原典資料(底本)を示した上で、それ以外をヴァリアントとして余白や校訂報告に掲載しています。資料に基づいたすべての情報を提示しているので、あらゆる可能性を理解した上でどのヴァリアントを選ぶか、演奏者自身が主体性をもって決めることができます。指使いについては、ショパン自身が書き残したもののみを採用しています。

ペータース原典版
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ウニヴァザール社 (ウィーン原典版)

赤い表紙でおなじみ。自筆譜や筆写譜、初版本、版下などを基に研究されている版です。
ドイツやオーストリア系の作曲家で有名ですが、ショパンの楽譜にも定評があります。
著名な研究者、演奏者による校訂で、運指や解説も読みごたえがあり、大変役立ちます。
上記に掲載のエキエルが若い頃に校訂を手がけた作品の出版もあります。

ウィーン原典版
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ベーレンライター社 (ベーレンライター原典版)

2016年よりベーレンライターにもショパンシリーズが加わりました。
いずれも若くして世界的なピアニストとなったハーディ・リットナーにより、歴史的な情報に基づく視点からみた運指がつけられています。
演奏者向けにレイアウトも凝っていて、舟歌に関しては折込ページもあり、譜めくりは最小限となっています。

ベーレンライター原典版
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サラヴェール社(コルトー版)

昨今主流となってきた原典版とは異なり、いわゆる「解釈版」と呼ばれるものです。
ピアニストのアルフレッド・コルトーによって、その作品をどのように演奏すべきかを示し、場合によっては音の変更も加えられています。
他の楽譜とは違って、楽譜の合間に掲載されている詳細な解説文が多いのが特徴で、コルトーによる練習方法の提案などもあります。
他の版と併用して勉強すると、よいエッセンスとなるでしょう。

コルトー版
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ショパン・コンクール 祝★開催 緊急対談

どの楽譜を選べばいいの??迷ったらまずこの書籍を読んでみませんか!?
ショパンの楽譜との向き合い方がわかれば、演奏・指導に自信が持てます。

書籍『ショパンの楽譜、どの版を選べばいいの?――エディションの違いで読み解くショパンの音楽』

詳細はこちら ※ヤマハの楽譜出版サイトに遷移します
ショパンの楽譜、どの版を選べばいいの?――エディションの違いで読み解くショパンの音楽
ピアニスト角野隼斗の母にして、コンクール入賞者を延べ100名以上輩出したピアノ指導者である著者による、「原石を磨く」子育て論。

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