プロジェクト

「カタストロフと美術のちから展」

イマジン カタストロフと美術のちから展

森美術館で10月6日(土)から開催される展覧会「カタストロフと美術のちから展」で、オノ・ヨーコによる参加型のアート作品《色を加えるペインティング(難民船)》が展示されます。
1961年に初めて発表された「色を加えるペインティング」シリーズは、ギャラリーに展示された白地のキャンバスや地球儀などに観客が色や言葉を書き加えていく作品で、常に移り変わる人生の、すべての瞬間が美しいものであることのメタファーでもあり、昨今注目される鑑賞者参加型アートの先駆けとも言える作品です。
今回、森美術館で展示される作品は、同シリーズの中でも近年の難民問題を題材とした作品で、観客はクレヨンを使って展示室の壁や床、そして難民船を思わせる船のどこにでも、平和の願いを書くことができます。
活動初期から一貫してアートと日常生活の境界を崩すことを試み、前衛的かつストレートに愛と平和を訴え続けているオノ・ヨーコの作品を、ぜひ体感ください。

【展覧会概要】
東日本大震災などの自然災害、戦争やテロ、難民問題や個人的な悲劇まで、絶えず私たちを襲うカタストロフ(大惨事)。その時、美術はどのようにこれらと対峙し、どのような役割を果たすことができるのでしょうか。本展は国際的に活躍する現代美術のアーティスト40組の試みを通して、負を正に転ずる「美術のちから」の可能性についてあらためて問い直します。

展覧会名:「カタストロフと美術のちから展」
会期:2018年10月6日(土)~2019年1月20日(日)
会場:森美術館
開館時間:10:00~22:00(火~17:00)*入館は閉館時間の30分前まで
入館料:一般 1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円
詳細:森美術館ウェブサイト:www.mori.art.museum
カタストロフと美術のちから展 HP:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/catastrophe/index.html

イマジン オノ・ヨーコ 《色を加えるペインティング(難民船)》 2016年

オノ・ヨーコ 《色を加えるペインティング(難民船)》 2016年
展示風景:「オノ・ヨーコ:インスタレーション・アンド・パフォーマンス」マケドニア現代美術館、テッサロニキ、ギリシャ、2016年

J-WAVE「TOKYO SOUND EXPERIENCE」×森美術館「カタストロフと美術のちから展」《ウィッシュ・ツリー》

2018年10月1日に30周年を迎えたJ-WAVE のイベント「TOKYO SOUND EXPERIENCE」と森美術館「カタストロフと美術のちから展」とのコラボレーションが実現。1996年から世界各地で展開する、オノ・ヨーコの作品《ウィッシュ・ツリー》が、TOKYO SOUND EXPERIENCEのメイン会場となる六本木ヒルズアリーナに特別展示されます。
期間中は、誰もが平和を思い、短冊に願い事を書いて枝に結び付けることができます。集まった短冊は、展示終了後、アイスランドにあるジョン・レノンとオノ・ヨーコによる世界平和祈願の象徴でもある《イマジン・ピース・タワー》に収められ、永久保存されます。ぜひ皆さんも自身の願いを綴り、《ウィッシュ・ツリー》に参加してみてください。

実施期間: 2018年10月5日(金)~10月8日(月/祝)
実施時間: 12:00~20:00
展示場所: 六本木ヒルズアリーナ
カタストロフと美術のちから展 HP:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/catastrophe/index.html

イマジン オノ・ヨーコによる 《ウィッシュ・ツリー》設営風景 1996/1997年

オノ・ヨーコによる 《ウィッシュ・ツリー》設営風景 1996/1997年
展示風景:「En Trance」Lonja del Pescado(アリカンテ、スペイン)1997年
撮影:Miguel Angel Valero
Courtesy:Generalitat Valenciana

イマジン オノ・ヨーコ 《ウィッシュ・ツリー》 1996/2013年

オノ・ヨーコ 《ウィッシュ・ツリー》 1996/2013年
展示風景:「Yoko Ono-Half A Wind Show」ルイジアナ近代美術館(フムレベック、スウェーデン)2013年
撮影:Bjarke Oersted