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クロイツァーの肖像 〜日本の音楽界を育てたピアニスト〜


ロシア革命、ユダヤ人への迫害……二度の祖国喪失の末、彼が日本で出会ったものとは。
偉大なピアニストにして指揮者・音楽学者・作曲家でもあったレオニード・クロイツァーが現代の日本に残した足跡とその音楽的遺産をたどる。

商品情報

商品コード
GTB01092830
発売日
仕様
四六判縦/368ページ
商品構成
書籍
JANコード
4947817255512
ISBNコード
9784636928303
著者
萩谷 由喜子
楽器
ピアノ

商品の説明

●遺品から今回初めて見つかったクロイツァー作曲3幕オペラ《Marussia》の手書きフル・スコア紹介
●家族との貴重なオフショット写真掲載
●晩年に結婚したクロイツァー豊子夫人のピアニストとしての功績も明らかに


[目次]

■プロローグ わが恋は実りぬ

「わが戀(こい)は實(みの)りぬ」


■第一章 ロシアのレオニード・クロイツァー

サンクトペテルブルクに生まれる/ふたつの姓/いい音楽を聴いて耳は十分に肥えていた/恩師アネッテ・エシポフ/デビューの年に第一次ロシア革命が勃発する/ロシア帝国のユダヤ人政策/『屋根の上のヴァイオリン弾き』


■第二章 ドイツのレオニード・クロイツァー

レーガー、ニキシュらとの親交/クロイツァーとラフマニノフ/一九一七年のロシア革命/プロコフィエフの日本滞在/白系ロシア人のもたらした多彩な文化/カテリーナ・トドロヴィッチの足跡/織本豊子、トドロヴィッチに入門する/ゲーテの詩による交響的パントマイム《神と舞姫》/三幕オペラ《Marussia》の手書きフル・スコア/演奏技法に関する著作と校訂譜/高折宮次の入門/近衛秀麿の渡独/笈田光吉の貢献/一九二〇年代後半のクロイツァー


■第三章 クロイツァーの来日

昭和六年の初来日/澤崎秋子、ポツダムのマスター・クラスに参加する/ナチスに公職を追われる/昭和九年の第二次来日/昭和十年、永住となった第三次来日/パウル・ワインガルテン/東京音楽学校‐東京藝術大学音楽学部の外国人教師採用問題/クロイツァー永住の波紋/新響内紛事件とクロイツァー/新交響楽団を訴える!/ヨーゼフ・ローゼンシュトックの来日


■第四章 大戦前夜

織本姉妹、クロイツァーの門を叩く/クロイツァーのピアノ講習会/東京音楽学校に迎えられる/クロイツァーのレッスン/ローゼンシュトックとモギレフスキー事件、デュクソン事件


■第五章 戦時下のレオニード・クロイツァー

悲しい知らせ/開戦直前の「ベートーヴェンのピアノ奏鳴曲順演」/戦争の行く末を見通す/昭和十七年の金千円、かけうどん二万食分/軟禁、空襲、少女ピアニストの死/日本女子大学での軟禁生活と井上秀校長の英断


■第六章 戦後のレオニード・クロイツァー

茅ケ崎の家/東京音楽学校の小宮新体制/暗闇のコンチェルト/クロイツァーと批評/あさってリサイタルをしろと言われてもできなければいけない/織本豊子との共演/小澤征爾の指揮者への目覚め/加山雄三のピアノへの開眼/国立音楽大学技術最高指導者/滞日二十周年記念連続演奏会と放送録音/「トヨコの手はピアノを弾くための手」/伊達純の語る思い出/若手ピアニストに注いだ温かな眼差し/結婚の年に咲いた大輪


■第七章 最後の年

モギレフスキーの死/相次ぐ演奏会/岡山天満屋、葦川会館のこけら落とし/属啓成の十月最後の一週間/織本凉子の七歳の記憶/巨星の音楽葬


■第八章 クロイツァー豊子の三十七年

クロイツァー姓/田中希代子との交遊/文化遺産の馬場屋敷でクロイツァーゆかりのピアノを弾く/カザルスホールの「ショパンの夕べ」/最後のレコーディング/夫のもとへ/同世代の女性ピアニストとクロイツァー豊子/クロイツァーを体現して


■エピローグ クロイツァーの遺産

音楽は魂で感じとられるもの 音楽を理解するだけでは充分でない/クロイツァー記念会第三十九回「クロイツァー賞受賞者による演奏会」/「蓄音機で聴くレオニード・クロイツァー教授の歴史的ピアノ名演奏」/夕映えの八柱霊園


あとがき

*レオニード・クロイツァー関連年譜
*レオニード・クロイツァー ディスコグラフィー
*クロイツァー賞受賞者一覧
*主要参考文献
*人名索引


「ヒトラーの野蛮極まりない人種政策と残虐な戦争さえなければ、 ヨーロッパの第一級のピアニストとして順風満帆な音楽人生を歩み、 音源や自筆作品をはじめ多くの資料がベルリンに残されたであろうクロイツァーの手掛かりは、 今や、ヨーロッパには皆無といってよく、彼が終生の地とした日本に求めるより他はない(中略)。 それならば、手に入りうる限りの資料からクロイツァーの人生を再構成し、音楽業績を詳(つまびらか)にして、 どなたにもわかりやすく読んでいただける評伝をまとめることは、日本人物書きの使命ではないか。――萩谷由喜子(あとがきより)」


■著者について
萩谷由喜子(はぎや・ゆきこ)
音楽ジャーナリスト・評論家。東京文京区生まれ。日舞、邦楽とピアノを学び、立教大学卒業後音楽教室を主宰する傍ら音楽評論を志鳥栄八郎に師事。専門研究分野は、女性音楽史、日本のクラシック音楽受容史。主な著書に『幸田姉妹』『田中希代子』(以上ショパン)、『諏訪根自子』(アルファベータ)、『クラシックの作曲家たち』『クラシックのピアニストたち』(以上ヤマハミュージックメディア)、『宮澤賢治の聴いたクラシック』(小学館)などがある。ミュージックペンクラブ・ジャパン会員。

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