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【ひびきの本】

一歩入ればそこは江戸 歌舞伎音楽を知る


日本人なら知っておきたい、伝統世界の音!

※大変申し訳ありませんが、こちらの商品は絶版でございます。

商品情報

商品コード
GTB01085003
発売日
仕様
四六判縦/256ページ
商品構成
書籍
JANコード
4947817220985
ISBNコード
9784636850031
著者
西川 浩平

商品の説明

華麗なる舞台からは信じられないが、歌舞伎の舞台裏はまさに戦場。照明、音響、大道具、小道具、舞台衣装や鬘の係、さらには唄い方や鳴り物の演奏者・・・多くの人が入り乱れ、舞台転換ともなると大変。そんな中、下手の「黒御簾」の内では、邦楽器の演奏者たちが舞台を盛り上げる。小鳥の鳴き声や風音、雨音だけでなく、静かに降る雪の音、祭り囃子から幽霊登場の音まで表現するのである。西洋クラシック音楽のフルート奏者から日本の伝統音楽の篠笛・能管奏者に転進した著者が、これまでほとんど知られることのなかった裏側の世界を描く。

■■内容
第一章 一歩入ればそこは江戸時代?
■一歩入ればそこは江戸
 楽屋口と口番さん/楽屋に入る/黒御簾までたどりつくには/初日、中日、楽日
■狂言方の姿を追って
 柝の音/狂言方登場/幕開き前から“チョーン、チョーン”/開演30分前の音楽
/舞台のことならなんでも確認/音楽と演技と柝のアンサンブル/幕間は戦場のよう/相棒のツケ打ち
■芸能を支える日本の劇場
 国立劇場の役割/日本のホールは素晴らしい

第二章 黒御簾のむこう
■黒御簾のむこう
 「着到」のいろいろな意味/着到を説明すると……/黒御簾の仲間たち
/危険がいっぱい!? 楽屋での空き時間/笛吹き一人の恐ろしさ/役者の遅刻
■黒御簾音楽は擬音の世界
 侍はホーホケキョとは鳴かない/大太鼓と雨の関係は?/黒御簾から聞こえてくる、あの音この音
/深山、雪にも音がある/暑さも忘れる音の効果/擦り込みによる音楽の効果/どう演奏するの、空笛
/合図の音も音楽に加わってくる
■四方八方縁起かつぎ
 役者さんの演技かつぎってあるの?/負けた次の日は同じ道を通らない、板東英二さん
/どんなに本の建築物にも必ずある、鳥居/女を演ずるのは何も歌舞伎だけのものではない
/落語、浄瑠璃は一人何役も演じわける/二つのタイプがある女形/おめでたい大入袋
■逃れられない正座のつらさ
ずっと座っていて、足はしびれないの?/能舞台では自分で歩いて自分で引っ込みます
/正座が得意な人たちは……

第三章 黒御簾古今東西
■西洋の感覚と日本の感覚
 おかげさまで/「歌う」と「思い入れ」
■落語にみる庶民の感覚
 廓ばなしは好きですか/何を言っているか分からない邦楽/サラリーマンも登場する新作落語
■新感覚の邦楽
 日本は文化の醸造庫/ロックと雅楽の時代来たる/クラシックの作曲家も参加して
/乗り越えなければならない五線譜の壁
■どこの芸能にもある約束事
 黒衣はそこにはいないんです/オペラの決まり事/オーケストラのチューニングは音楽?
/拍手には決まり事なんてないんです/カブキ・カラーの定式幕/「幕は切って落とされた」の浅葱幕
/日本の拍手だ「大向う」/クラシックのコンサートにもある掛け声/イタリアにもいる大向う
■崖っぷちの緊張感
 阿古屋という芝居/指揮者も考える崖っぷちとは

第四章 さまざまな舞台裏
■邦楽器と共演するオーケストラ


■■著者紹介
西川浩平: フルートを林リリ子氏に師事。第一回オーストラリア国際フルート・コンクール第三位入賞。
大阪フィルハーモニー交響楽団にて活動後、日本の横笛奏者として「日本音楽集団」に入団。
歌舞伎、日本舞踊公演などに従事するとともに、冨田勲作曲「源氏幻想交響絵巻」、
ディエゴ・ルズリアガ作曲「篠笛と管弦楽の為のコンチェルト」などを始めとする、数多くの新作を初演。
CDアルバム『Flutist from the East』Vol.1~4をリリースする。
著者に『邦楽おもしろ雑学事典』(小社刊)、『和楽器の世界』(河出書房新社)がある。
昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、桐朋学園芸術短期大学にて指導にあたっている。

絶版
税込:1,540 円
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