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3つのファンファーレ集 Three Short Fanfares
和田直也 Naoya Wada
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- 出版社
- FJH (Hafabra)
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- Grade
- 4
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- 演奏時間
- Ⅰ ‒ 0:45,
Ⅱ ‒ 1:35,
Ⅲ ‒ 1:05
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- 曲想/ジャンル
- ファンファーレ
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- 注文番号
- GYW00139615
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- 対象
- 高校~一般
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- 用途
- コンサート、行事
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- 演奏可能人数
- 30
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作曲者と作品について
和田直也(1986~ )は東邦音楽大学音楽学部作曲専攻を卒業。吹奏楽を中心に作曲活動を行っている。海外の複数の出版社と契約を結び、日本では数少ない国際的な視野で活動を展開している作曲家のひとりだ。
このファンファーレ集は、もともとベルギーの出版社Hafabra Musicから出ていた《7つのファンファーレ集 Seven Short Fanfares》に含まれていたもの。その中から以下の3曲を選び、 Hafabra Musicの楽譜のアメリカにおけるディストリビューターであるFJHからあらためて発売されたものである。
・シースケープス Seascapes(山口県 早鞆高等学校吹奏楽部委嘱作品):堂々とした曲想をもつ、3曲の中では最もオーソドックスでシンプルなファンファーレ。コンサートや式典のオープニングに。
・昂然の輝き The Flame of Majesty(栃木県 佐野日本大学高等学校吹奏楽部委嘱作品):格調に溢れた1曲。 パワフルなだけでなく、 落ち着いて厳粛な気分の場面もある。
・グロリアス・センチュリー The Glorious Century(群馬県立館林女子高等学校吹奏楽部委嘱作品):心が浮き立つような、速めのテンポで演奏される活気あるファンファーレ。フェスティバル等の開幕によいだろう。
ファンファーレは吹奏楽の必須レパートリーであるが、1曲ずつ出版するのが難しく、よい作品であっても普及させるのは難しい。このような形で、しかも国際的なレベルで世に出ることを歓迎したい。3つの曲はそれぞれにタイプが異なるので、シチュエーションに応じて活用できそうだが、音楽的には行事等よりコンサートの開幕にふさわしい内容といえる。
指導のポイント
行事の直前にちょっと練習して、というふうな気軽さで取り組める内容ではない。時間をかけたていねいな練習が必要だろう。特に同じ音型をさまざまな楽器でやりとりする場面が多いので、楽器によって音の長さや形が不揃いになるとまとまりのない印象になる。実用的なだけでなく、合奏の基本的な技術と意識を育てるよい教材にもなりそうだ。
◆ 中心となるパート
すべてのパートが等しく重要。
◆ 主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス
編成は3つの曲で共通。ほぼ標準的で、ホルンは2パート。打楽器は6名での演奏が想定されている。バンド全体で30名程度から演奏可能だが、人数の多いほうが効果は高い。
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やはり短いファンファーレ風の作品が3曲。和田作品より少しやさしい。