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ステップ・バイ・ステップ Step by Step
フィリップ・スパーク Philip Sparke
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- 出版社
- Anglo Music
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- Grade
- 4
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- 演奏時間
- 3:15
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- 曲想/ジャンル
- コンサート・マーチ
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- 注文番号
- GYW00138832
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- 対象
- 高校~一般
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- 用途
- コンサート(アンコール)
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- 演奏可能人数
- 30
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作曲者と作品について
日本でも絶大な人気を誇るイギリスの作曲家フィリップ・スパーク(1951~ )が、2018年に日本の職場バンドの草分け、ソニー吹奏楽団の創立60周年を祝賀して作曲した作品。「一歩一歩」という曲名は、もちろん歩くための音楽であるマーチにふさわしいものだが、世界的企業ソニーのたゆまぬ成長と発展に対する敬意をスパークが示した結果でもあるようだ。
導入部に続く第1マーチの部分も、またトリオも、まず限られた楽器のグループによってテーマが提示され(第1マーチはクラリネットとアルト・サクソフォーン、トリオはバスーンとユーフォニアム)、それがトウッティに発展していく、という構成をとり、しかもいずれのテーマも上昇していく傾向を示しているが、これも「ソニーのたゆまぬ成長と発展に対する敬意」の表明かもしれない。曲の前半では2/2拍子の合間に3/2拍子や5/4拍子が挿入される瞬間があり、その意表を衝いたリズムのいたずらに驚かされる。またトリオの後、第1マーチが再現するまでの経過部分も聴かせどころで、ここでは各パートが次々と——長い場合は4小節、短いパートはわずか1小節ではあるものの——フィーチャーされ、響きも調性も目まぐるしく変化する。
速いテンポのマーチだけに行進には不向きだが、コンサートで、とりわけアンコールとして演奏すれば場が盛り上がるのは必至だ。
指導のポイント
メロディーは魅力的だが、それに頼らず、伴奏を担当するグループのリズムとハーモニーをしっかり整えたい。伴奏グループのみによる合奏の練習に取り組むことをおすすめする。速いテンポではシンコペーションのリズムが突っ込みやすくなるので要注意。スタッカートの後、特にアクセントの音には一瞬待って入るのが原則である。また頻繁な転調に対応できるように、調が変わる場面とひとつひとつの和音の響きをよく理解しておきたい。
◆ 中心となるパート
すべてのパートが等しく重要だが、トランペットとユーフォニアム、サクソフォーン・セクション、それにバス・パートの充実が特に期待される。
◆ 主要な楽器の最高音


編成についてのアドバイス
編成は標準的。打楽器は4名。第1クラリネットと第1トランペットが一部分割されている。バンド全体で30名程度から演奏可能。
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フィリップ・スパーク/Anglo Music
品番:GYW00051884
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