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> 16 雨に唄えば
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雨に唄えば Singin’ in the Rain
ナシオ・ハーブ・ブラウン/マイケル・ブラウン編曲 Nacio Herb Brown/ arr. Michael Brown
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- 出版社
- Hal Leonard
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- Grade
- 3
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- 演奏時間
- 2:30
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- 曲想/ジャンル
- ジャズ、1950年代のハリウッドの雰囲気
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- 注文番号
- GYW00139609
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- 対象
- 中学校~一般
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- 用途
- コンサート
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- 演奏可能人数
- 25
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作曲者と作品について
『雨に唄えば』は1952年公開のアメリカのミュージカル映画。この楽曲はその主題曲だが、そもそも映画がアーサー・フリード(作詞)とナシオ・ハーブ・ブラウン(作曲)のコンビの過去のヒット曲を集めたミュージカルとして企画されたもので、この曲もすでに映画が制作される前からたびたび多くのスター歌手によって歌われていた。映画の中で主役のジーン・ケリーが土砂降りの雨の中でこの歌を歌いながらタップ・ダンスを踊るシーンは、映画史に残る名場面とされている。
このアレンジはあまり難しくなく、しかし原曲の雰囲気をうまく生かしておしゃれにまとめた、非常にすぐれた内容。1950年代のスタンダード・ナンバーのやさしいアレンジは多くはないので、大切にしたいレパートリーである。中学校から一般のバンドで気軽に取り組むことができ、聴衆にも喜ばれるに違いない。
指導のポイント
とにかく力まかせにならず、適度にリラックスした雰囲気を出したい。まず8分音符の連続が三連符に近く聴こえるような、スウィングのリズム感に馴染むことが必要。そのためにはさまざまなお手本を聴き、親しむことも大切だろう。リズムと同様、ハーモニーのスタイルとそのバランス、コードの移り変わりの妙にも目を向けたい。この曲のリズムとハーモニーで学んだことは、その後のジャズ/ポップスの演奏に必ず役立つはずだ。3回転調が行われるので、調号の変化にも気をつけよう。
バス・パートの2分音符のビートはコントラバスのピチカートを模したもの。発音や音の抜き方、切り方を研究したい。
◆ 中心となるパート
どのパートも等しく重要だが、バス・パートとドラム・セットがスタイルを理解してよい音で演奏することが特に期待される。
◆ 主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス
ホルンとトロンボーンが2パートずつであることを除けば、ほぼ標準的な編成。ピッコロとストリング・ベースはできればあったほうがよい。打楽器は(1)ドラム・セット、(2)サスペンデッド・シンバル、レイン・スティック(雨音を出す)、クラベス、トライアングル等の小物(ひとりで持ち替えて演奏可能)、(3)鍵盤打楽器(やはりひとりで掛け持ち可能)、(4)ティンパニ、以上4人で演奏できるようになっている。バンド全体で25名程度で演奏可能。
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