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次世代のためのファンファーレ Next Generation Fanfare
マイケル・J. ミラー Michael J. Miller
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- 出版社
- FJH
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- Grade
- 3
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- 演奏時間
- 2:00
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- 曲想/ジャンル
- コンサート・オープナー
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- 注文番号
- GYW00138265
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- 対象
- 中学校~高校
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- 用途
- コンサート、行事
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- 演奏可能人数
- 25
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作曲者と作品について
おそらく今回はじめて日本にその作品が紹介されるマイケル・J. ミラーは、2013年から18年までフロリダ州の高校のバンド・ディレクターを務め、現在はケンタッキーに在住してフリーランスの作曲家、マーチング・バンドのドリル・デザイナーとして活動している。
この《次世代のためのファンファーレ》のオリジナルは、ミラーが指導していたフロリダのジョー・E.
ニューサム・ハイスクール・シンフォニック・バンドのために2017年に作曲された作品で、これはオリジナルの規模を拡大して改訂した楽譜である。
音楽は速いテンポで一気呵成に駆け抜けるかのような、勢いとエネルギーに溢れたもので、木管(フルート、オーボエ、クラリネット)はほぼ一貫して16分音符で動き回り、サクソフォーンと金管はシンコペーションを含むファンファーレのモティーフを呼応し合う。ほぼ毎小節拍子を変えることで、さらにファンファーレは保続音と半音階進行する音が時に衝突して不協和な響きが生まれるように組立てることで、緊張感が高められている点が注目ポイント。木管の16分音符は2度音程による同一パターンの連続なので難しくない。コンサートのオープニングにおすすめだ。
指導のポイント
16分音符のパッセージとファンファーレがずれてしまうと雑然とした印象になる。リズムの表現を正確に。打楽器が基本的なパルスを刻んでいるので、まず打楽器セクションのアンサンブルをしっかり作り、それを基準に合奏を組立てたい。アクセントの位置と意味、ダイナミックスの変化と対比にも目を向けたいところだ。長い音符を不用意に抜いたり、安易に切ったりするとテンションが下がってしまうので要注意。
◆ 中心となるパート
打楽器セクション
◆ 主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス
ほぼ標準的な編成だが、ホルンは2パート。打楽器は多くの種類の楽器を使用するものの、持ち替えを考慮して7名で演奏可能なように書かれている(6名以下での演奏は難しい)。バンド全体で25〜30名で演奏可能。
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