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> 13 地獄のギャロップ
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地獄のギャロップ Infernal Gallop
ジャック・オッフェンバック/エヴァン・ヴァンドレン編曲 Jacques Off enbach/ arr. Evan VanDoren
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- 出版社
- C. L. Barnhouse
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- Grade
- 3
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- 演奏時間
- 2:17
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- 曲想/ジャンル
- トランスクリプション、ユーモア
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- 注文番号
- GYW00138487
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- 対象
- 中学校~高校
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- 用途
- コンサート
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- 演奏可能人数
- 20
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作曲者と作品について
物々しいタイトルがついているが、原曲はオッフェンバック(1819-1880)の喜歌劇《天国と地獄》(原題は《地獄のオルフェOrphée aux Enfers》の中に現われる、誰でもご存じの有名なギャロップ(別名〈カン・カン〉)。
ロバート・W. スミスが監修する「RWSコンサート・バンド・シリーズ」の中の新譜で、ソロ/セクション・フィーチャー、とまではいかないものの、鍵盤打楽器が活躍するように作られている。大変よいアレンジで、中学生でも無理なく演奏できるように配慮されながらも、演奏効果がきわめて高い。鍵盤打楽器は2つのパートに分かれ、1がベル(グロッケンシュピール)とシロフォーン、2がマリンバとなっており、時々どちらかのパートが主役となるものの、オクターヴで一緒に動く場面が多いので、人数や楽器に余裕がない場合はシロフォーンひとりでも問題ないだろう。中間部分では、鍵盤を含む打楽器セクションのアンサンブルの聴かせどころもあり、コンサート・プログラムのよいアクセントになるはずだ。木管のみ、金管のみの場面もあり、そのサウンドの変化も聴きどころ。
指導のポイント
ほとんどすべての音符にスタッカートかアクセントが付記されていることからもわかるように、各音が何となくつながるのではなく、はっきり分けられる必要がある。不用意に音がつながったり、すべったりすると、テンションの低い、ルーズな演奏という印象を与えてしまうので、注意が必要。テンポが速いだけに、これを徹底するのはよほど意識をもたないと難しい。マーチやダンスなど、リズムが明快で安定した曲ではこのことが表現の原則になるので、このわかりやすく楽しい曲への取り組みを通じて、しっかり身につけておきたい。
また、ダイナミックスの変化が全員揃って表現できることも、この曲では重要である。
◆ 中心となるパート
打楽器セクション
◆ 主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス
クラリネット、トランペット、トロンボーンが2パートずつで、他は各楽器1パート。打楽器は7名要求されてはいるものの、シロフォーン、スネア・ドラム、バス・ドラム、トライアングルの4名でも音楽的には支障がない。バンド全体で20名程度から演奏可能である。
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