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アゴスト(8月) Tag Agosto
アンジェラ・シャンパーニ、ヤコブ・デ=ハーン Angela Ciampani & Jacob de Haan
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- 出版社
- De Haske
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- Grade
- 2.5 (solo: 3)
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- 演奏時間
- 3:50
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- 曲想/ジャンル
- ソロ(Euph.)フィーチャー、スロー、抒情的
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- 注文番号
- GYW00136235
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- 対象
- 中学校~高校
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- 用途
- コンサート
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- 演奏可能人数
- 20
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● グレードと教育的な目的について ●
オランダの出版社デ・ハスケの楽譜。《愛を感じて》の解説で言及しているように、一般的にヨーロッパの楽曲のグレードはアメリカよりも数値として0.5ほど低く、同じグレードであればアメリカの楽譜よりやや難しい場合が多い。この曲も同様で、グレードはバンド2.5、ソロ3と表示されているが、実際にはそれぞれ0.5ほど高いと考えてよいだろう。
作曲者と作品について
イタリアの作曲家アンジェラ・シャンパーニ(1968~)が、8月の夜の星空からインスピレーションを得てトランペットとピアノのために作曲した小品がオリジナル。それをオランダの作曲家ヤコブ・デ=ハーン(1959~ )が規模を拡大し、イタリアのモンテレオーネ・ドルヴィエート市民バンドの創立170周年(!)とチッタ・デッラ・ピエーヴェ市民バンドの創立20周年を祝って、ユーフォニアムとバンドのために書き直したのがこの作品である。
美しく抒情的な旋律が形を変えて3回繰り返され、2回目は短調となる。ユーフォニアムは華やかに動き回ることはせず、旋律の歌い手としての役割に徹しており、技巧よりも表現力が求められることになるが、高校生以上であればトライ可能だろう。順次進行で下降 の上で展開される美しい和声も聴きどころだ。
指導のポイント
バンドがしっかり表現する場面とユーフォニアムが主役となる場面がはっきり分かれているので、ユーフォニアムのソロが埋没しないように音量、音色の切り替えが必要。フレーズが途切れないように、音楽の、そして和声の横のつながりを大切にしたい。レガートを美しく表現することも課題となるはずだ。
◆ 中心となるパート
バンドの中では、フルート、オーボエ、クラリネット、トランペットが中心的な役割を担っている。
◆ 主要な楽器の最高音


編成についてのアドバイス
ほぼ標準的な編成で、E♭クラリネット、ホルン3(ホルンは3パート)、ストリング・ベースはオプショナルとなっている。打楽器はティンパニ、サスペンデッド・シンバル、グロッケンシュピールのみ。スコアどおり演奏するとなると30名以上必要だが、クラリネットがサクソフォーンまたはホルンと、バンドの中のユーフォニアムが第2トロンボーンとほぼ重なっているなど、オーケストレーションはきわめてシンプルなので、楽器の重なりを理解してバランスをとれば20名程度でも問題ない。むしろ、あまり大編成すぎないほうがよいだろう。
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