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> 7 王宮の行進
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王宮の行進 King's Court March
ブルース・ピアソン Bruce Pearson
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- 出版社
- Neil A. Kjos
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- Grade
- 2
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- 演奏時間
- 3:20
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- 曲想/ジャンル
- マーチ(プロセッショナル)
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- 注文番号
- GYW00138695
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- 対象
- 中学校~高校(初級)
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- 用途
- コンサート、行事
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- 演奏可能人数
- 20
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作曲者と作品について
ブルース・ピアソン(1942~ )は40年以上にわたり、小学校から大学レベルまでの音楽教育の現場に関わり、日本でもよく知られた『ベスト・イン・クラス』やそれに続く『スタンダード・オブ・エクセレンス』などのバンド・メソードを著している、アメリカの吹奏楽教育における最も影響力のある作曲家/教育者のひとり。
2018年にアリゾナ州の8年生(日本の中学2年生)選抜バンドのために作曲されたこの作品は、エルガーやウォルトンの作に代表される、ブリティッシュ・マーチのスタイルで書かれており、 安定したリズム、 重厚で品格ある曲想、マルカートを主体とした主部となめらかに表現されるトリオの対比を特徴とする。コンサートや式典を格調高い気分で演出してくれるだけでなく、リズムとアンサンブルの統一感やスタイルの理解など、初級レベルでは目が向けられることの少ない問題についての意識を高める教材としても、すぐれた内容である。
指導のポイント
4分音符のパルスが常に安定し、旋律のフレーズが変わっても伴奏のリズムがスムーズに受け継がれる必要がある。また2種類の付点リズム(付点4分音符+8分音符と付点8分音符+16分音符)が正確に表現されないと締まりのない印象になりやすいので気をつけたい。他にも、ダイナミックスの変化への対応や一緒に動くグループ内での的確なバランス設計など、指導のテーマを多く見出すことができる曲。それだけ教材としての価値が高い作品といえよう。
◆ 中心となるパート
すべてのパートが等しく重要だが、トランペットが音楽的に主導権を握る場面が多く、またフルートがソロ的に扱われている場面がある。スネア・ドラムが作品のスタイルを理解して正確に、よい音で表現できるか否かで、印象は大きく変わるだろう。
◆ 主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス
このグレードにしては編成が大きく、ホルンとトロンボーンが2パートであることを除けば、ほぼ標準的といってよい編成である。しかし3パートに分かれているクラリネットとトランペットは、2と3が同じ音を担当することが多く、また多くの場合他の楽器と音が重複しているので、すべてのパートが完全に揃う必要はない。打楽器は8名要求されているものの、スネア・ドラム、バス・ドラム、シンバル、ティンパニのみで音楽的に支障はないだろう。スコアどおり演奏するとなると30名は必要だが、実際には20名程度から演奏可能である。
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