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> 6 ホークアイ序曲
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ホークアイ序曲 Hawkeye Overture
ロバート・シェルドン Robert Sheldon
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- 出版社
- Alfred
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- Grade
- 2
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- 演奏時間
- 3:15
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- 曲想/ジャンル
- コンサート・オープナー
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- 注文番号
- GYW00137308
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- 対象
- 中学校~高校(初級)
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- 用途
- コンサート、行事
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- 演奏可能人数
- 15~20
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作曲者と作品について
ロバート・シェルドン(1954~ )はアメリカの吹奏楽界を代表する作曲家のひとり。30年以上にわたり、初級から上級まで、幅広いレベルと多彩な内容の作品を数多く発表しており、特に初級バンドのための教育的作品に定評がある。その作品のスタイルも実に多様だが、そのすべてに共通しているのは、 和声の豊かさ、 響きの美しさ、そして表面的な効果よりも音楽的な中身と教育的な意味を優先するポリシーである。特にここ数年は初級バンドのために作曲された抒情的な作品にその本領を発揮しており、 2015年に出版された《セレナード》Serenadeと2016年の《ソナチネ》 Sonatina、 2017年の《夜のとばりが降りるように》 As Twilight Fallsは、 すぐれた教材として、さらには教材の枠を超えた豊かな内容のコンサート・ピースとして、日本でも注目を集めた。
2017年にアイオワ州の中学校選抜バンドのために作曲されたこの序曲は、マエストーソの序奏に続く急~緩~急の三部形式で、最後に再び序奏の気分が回帰して堂々とした終結を迎える。このレベルの吹奏楽作品の典型的な構成と内容だが、響きが美しく、和声が豊かで、しかも場面のつながりが自然。特に目新しいところはないのに、 何度聴いても飽きない。これぞ職人芸といえよう。コンサートや行事のオープニングにおすすめ。アンサンブルやサウンドを組立てるためのよい教材にもなる。
指導のポイント
マエストーソの序奏、アレグロ・モデラートの主部、アンダンテ・エスプレッシーヴォの中間部、その後主部、序奏が再現されるという構成。それぞれの部分の音楽的キャラクター——序奏の力強さと緊張感、主部の伸びやかさと小気味よい軽快なリズム感、中間部の繊細な抒情——を理解し、描き分けることで、作品にふさわしい深く豊かな内容の演奏となるはず。そのためには音の切り方、分け方、つなぎ方、すなわちアーティキュレーションの表現の研究が不可欠となるはずだ。特にマルカート、スタッカートとレガートの対比は重要なポイントとなるだろう。
◆ 中心となるパート
すべてのパートが等しく重要だが、音楽の推進力を生み出す打楽器セクションの役割は特に大きい。
◆ 主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス
クラリネット、アルト・サクソフォーン、トランペット、トロンボーンが2パートずつで、他は各楽器1パート。打楽器は6名いればベストだが、4名でやりくりすることもできる。その場合はスネア・ドラム、バス・ドラム、ティンパニ、サスペンデッド・シンバルを優先させたい。バンド全体で15~20名で演奏可能。
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いずれも美しく内容豊かな初級向けの作品