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タッグ・チーム Tag Team
アンドリュー・バレント Andrew Balent
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- 出版社
- Carl Fischer
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- Grade
- 1.5
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- 演奏時間
- 2:05
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- 曲想/ジャンル
- 各セクション・フィーチャー
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- 注文番号
- GYW00137799
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- 対象
- 小学校〜中学校(初級)
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- 用途
- コンサート
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- 演奏可能人数
- 12~15
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● グレードと教育的な目的について ●
グレードは1.5となっているが、これは順次進行以外の音の動きが多いためだろう。実際のグレードは1のレベルで、どの楽器も音域は1オクターヴ以内。クラリネットはレジスター・キーを使う必要がない。
以下で言及しているように、アンサンブルの基本を学べる曲。旋律はレガートとマルカートが使い分けられ、伴奏は休符がさまざまなパターンで挿入されているので、楽しみながらリズムとアーティキュレーションの学習もできる。3度の跳躍が多用されており、初級のメンバーには、音階練習の次のステップの課題として取り組ませてもよいだろう。先輩と一緒に合奏に加わることができる曲としても活用したい。
作曲者と作品について
バレントは、カール・フィッシャーの教育的な吹奏楽曲の制作の中心で永く活躍している作曲家。 初級者向けのこの曲も大変よく工夫されており、そのタイトルが示すように、 各楽器がさまざまな組合わせでチームとなり、 チーム同士で対話をしながら音楽を進めていくように作られている。 たとえばイントロでは高・中音の楽器と低音の楽器、ふたつの大きなチームが4個の8分音符からなるリズムを交互にやりとりし、 続く主部では、 旋律が2小節ずつ分けられて、フルート、オーボエ、クラリネット、 グロッケンシュピールのチームとアルト・サクソフォーン、トランペットのチームが対話をする、という趣向である。 何人かで一緒に動き、また他のグループとの関係を理解し、 連携していく、というアンサンブルの基本を学ぶのに好適な曲だ。
指導のポイント
それぞれの場面で、どの楽器同士がチームを組んでいるかを理解させたい。所属するチームは常に同じではないので、互いの連携のしかたも多様になる。美しいレガートの表現は各音の長さ、音量、音質が均一であることが大切なので、最初はスラーを取り去って各音が均等に響いているかを確かめるとよいだろう。
◆ 中心となるパート
どのパートも等しく重要。
◆ 主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス
各楽器1パートなので、かなりの少人数でも演奏可能。打楽器は5名要求されてはいるものの、スネア・ドラム&バス・ドラム(ドラム・セットを使用すれば1名で演奏できる)にウッド・ブロックを加えた2~3名でも十分に効果的だ。
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