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> 20 勝利を目指して!
- 20
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勝利を目指して! Prevail!
ロバート・シェルドン Robert Sheldon
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- 出版社
- Alfred
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- Grade
- 3
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- 演奏時間
- 3:45
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- 曲想/ジャンル
- 演奏会用序曲(ファンファーレ風序奏~ヴィヴァーチェの主部~序奏と主部の再現)
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- 品番
- GYW00133327
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- 対象
- 中学校~高校
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- 用途
- コンサート(オープナー)
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- 演奏に必要な最少人数
- 20
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作曲者と作品について
作曲者については《夜のとばりが降りるように》の解説を参照されたい。
タイトルを直訳すると「克服せよ!」あるいは「勝て!」となるのだろうが、ここでは意訳して表記のようにした。ファンファーレ的な性格の力強い導入部に4分の3拍子の快活なヴィヴァーチェが続き、後半はこれらふたつの楽想がそれぞれ再現する。打楽器の使い方がうまく制御され、力強くはあるものの、やかましくはない。また、このレベルの曲には珍しく、オーボエやファゴットが目立つ場面もある(これらの楽器がない場合でも大きな支障はない)。冒頭に提示される5度上向の動機を軸に、きわめて緊密に構成されており、さらには速いテンポの場面でもレガートの表現が要求されていることが多く、ただ勢いにまかせるのではない、丁寧な表現が求められているのがわかる。難しくはないが、きちんと丹念に取り組むことで仕上がりが大きく変わる曲なので、バンドによい習慣をつけるには格好の作品といえよう。残念ながらコンクールで演奏するにはやや短いものの、コンサートのオープニングに好適な1曲としておすすめできる。
指導のポイント
力強く鋭角的なフレーズと、柔和な性格のフレーズが頻繁に交替し、時に一緒に進行する。スタッカート、アクセント、スラー等のアーティキュレーションの指示を見逃さないことはもちろん、フレーズの性格に合わせて音の長さや形、アタックの種類が使い分けられると立体感のある演奏になるだろう。特に、長い音符をどう保つか、また減衰させるかは重要なポイントとなる。打楽器が目立ちすぎないように、バランスには注意。
◆ 中心となるパート
すべての楽器が等しく重要だが、打楽器、特にスネア・ドラムとティンパニが上手だと演奏が引き締まるに違いない。トランペットとユーフォニアムに短いソロがある。
◆ 主要な楽器の最高音
フルート
トランペット
編成についてのアドバイス
クラリネット、アルト・サクソフォーン、トランペット、トロンボーンが2パートずつで、他は各楽器1パート。ただし、フルートは2部に分割されている箇所がある。打楽器は6名要求されており、できれば楽譜どおり演奏したいが、鍵盤打楽器パート(グロッケンシュピールとシロフォン)を省略して5名で演奏しても大きな支障はないだろう。演奏可能な編成はフルート2、クラリネット2、バス・クラリネットまたはバリトン・サクソフォーン1、アルト・サクソフォーン2、テナー・サクソフォーン1、トランペット2、ホルン1、トロンボーン2、ユーフォニアム1、テューバ1、打楽器5、計20名。クラリネットは各パート2名以上いたほうがバランス的にはよい。
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