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正義のためのファンファーレ Fanfare for Justice

リチャード・ソーセイド Richard Saucedo

  • 出版社
    Hal Leonard
  • Grade
    3
  • 演奏時間
    2:40
  • 曲想/ジャンル
    催しの華やかなオープニング
  • 品番
    GYW00133923
  • 対象
    中学校~高校
  • 用途
    コンサート(オープナー)
  • 演奏に必要な最少人数
    25

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作曲者と作品について

作曲者については《ウインド・ダンス》の解説を参照されたい。
華やかなサウンドと推進力をその特長とするソーセイドの持ち味が生きた作品で、コンサートのオープナーとしておすすめ。ペンシルヴェニア州ポッツタウンにあるオーウェン・J. ロバーツ中学校の委嘱によって書かれた作品で、《正義のためのファンファーレ》というタイトルは、この校名の由来となった人物であり、1930年から45年までアメリカ合衆国最高裁判所判事を務めたオーウェン・J. ロバーツの業績を讃えてつけられている。
2005年に出版されたヒット曲《第3惑星のためのファンファーレ》Fanfare for the Third Planet とよく似たスタイルで書かれ、終始速いテンポでエネルギッシュに突き進む。テンポは変わらないものの、リズム、音色、音の厚みの変化は多様で、短いながら中身の濃い作品だ。マーチングを中心に活動しているバンドにもおすすめできる。

指導のポイント

上に述べたように、テンポは一定ながら、リズム、音色、音の厚みの変化は多様。それだけに、演奏に当たっては場面が変わる瞬間や音楽が変化していく過程を見極め、音色のバランスやリズムのキャラクターを明確な意識をもって演出していく必要がある。テンポの速い曲だが「乗り」だけで表現せず、リズムは正確に。打楽器が終始基本となるリズムを刻んでいるので、その刻みを基準としてアンサンブルを組立てたい。

◆ 中心となるパート

打楽器の役割が大きく、特にティンパニとシロフォンに重要なソロがある。金管セクション(特にホルン)にはパワーとスピード感のある表現を期待したい。

◆ 主要な楽器の最高音

トランペットトランペット

ホルンホルン

編成についてのアドバイス

ホルンとトロンボーンが2パートずつであることを除けば、編成はほぼ標準的。クラリネットは多くの場合サクソフォーンまたはトランペットと重複しているので、クラリネットが少ないバンドでもそれほど大きな影響はないだろう。打楽器は7名要求されているが、グロッケンシュピールは省略しても大きな影響はない。無理なく演奏できる最少の人数は、ピッコロ1、フルート2、クラリネット3、バス・クラリネットまたはバリトン・サクソフォーン1、アルト・サクソフォーン2、テナー・サクソフォーン1、トランペット3、ホルン2、トロンボーン2、ユーフォニアム1、テューバ1、打楽器6、計25名。

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Fanfare for the Third Planet
リチャード・ソーセイド/Hal Leonard
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