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コロネーション・ファンファーレ Coronation Fanfare
ロバート・W. スミス Robert W. Smith
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- 出版社
- C. L. Barnhouse
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- Grade
- 1.5
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- 演奏時間
- 2:25
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- 曲想/ジャンル
- 式典曲風(ファンファーレとプロセッショナル)
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- 品番
- GYW00133753
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- 対象
- 小学校~中学校
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- 用途
- コンサート(オープナー)。式典。音楽の形式、スタイル、演奏の基本などの教材。
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- 演奏に必要な最少人数
- 16
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作曲者と作品について
ロバート・W. スミス(1958~ )は、アメリカのみならず日本においても最も人気のある吹奏楽作曲家のひとり。日本ではパワフルかつダイナミックな作風で知られ、取り上げられる作品のほとんどは難易度の高いものだが、教育的な内容の作品も多く手がけており、特にバーンハウスの専属となってからは、教育的なプロジェクトのリーダーとして活躍している。直訳すると《戴冠式ファンファーレ》となるこの新曲も、技術的には平易ながら演奏効果は高く、さらに音楽の形式、スタイル、演奏の基本などを学ぶ上で教育的価値も高い。
タイトルは「ファンファーレ」だが、コンサート・ピースとしての体裁を備えており、4度と5度の跳躍を特徴とするファンファーレ風の楽句と、順次進行による品格あるプロセッショナル風の楽句が交替で現われる。ファンファーレはチャイムと金管が主体で、いっぽうのプロセッショナルは木管が中心と、テンポは一定ながら音楽的/音色的なコントラストは明快だ。華やかで格調高い曲想は、コンサートだけでなく式典のオープニングにも好適である。各楽器の音域はほぼ1オクターヴで、細かい動きは8分音符まで(スネア・ドラムは16分音符まで)と、技術的には非常にやさしい。
指導のポイント
曲想に合わせた「音の形」の作り方がポイントとなる。このように明快で力強い音楽では、管楽器の短い音(この曲の場合は8分音符、4分音符、2分音符)はアクセントの指示がなくともひとつひとつはっきり発音し、減衰するように表現する。ティンパニやチャイムの響きをイメージするとよいだろう。息のスピードが必要だ。逆に付点2 分音符や全音符は、すぐに減衰しないように息を保つこと。このような息のコントロールによる音の減衰や保持は、他の作品に取り組む際にもきわめて重要なポイントとなるに違いない。スタッカートは、音と音との間を空けることで表現する。
◆ 中心となるパート
金管と打楽器セクションが特に重要。
◆ 主要な楽器の最高音
トランペット
編成についてのアドバイス
クラリネットとトランペットが2パートずつで、他は各楽器1パート。打楽器は6名要求されているものの、鍵盤、ティンパニ、スネア・ドラム、シンバルの4名でも音楽的には問題ない。チャイムがない場合はグロッケンシュピールとヴィブラフォーンを重ねて用いてもよいだろう。オプショナルのピアノ・パートがあり、音の確認や手薄な声部の補強など、指導に活かすことができる。演奏可能な編成はフルート1、クラリネット2、バス・クラリネットまたはバリトン・サクソフォーン1、アルト・サクソフォーン1、テナー・サクソフォーン1、トランペット2、ホルン1、トロンボーン1、ユーフォニアム1、テューバ1、打楽器4、計16名。
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