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こんなふうに使ってます

「覚えさせる」より「自然に覚えていける」ほうが大切だと実感東海良子先生(愛知県在住)

ミッフィーのぴあの絵本を使用して6ヶ月ぐらいになります。
グループレッスン、個人レッスンの両方に使用してたいへん効果を得ています。

まず2、3歳児は、6名のグループレッスンに使用しています。
60分のうち15分ぐらいをミッフィーのピアノ絵本のレッスン時間にあてています。
レッスンでは、最初に絵本を見て、その日レッスンで使う曲のお話をします。
くらくしょん」では、「ミッフィーちゃんは誰とお出かけするのかな? どこに行くのかな?」と問いかけます。
すると子供から公園、デパートなどいろんな答えが返ってきます。

次に、6人を2つの組に分けて、3人がピアノの鍵盤の前にならんで弾き、残りの3人はフラフープをハンドルにして、運転手になって、部屋のまわりを動いていきます。
ミュージックデータのアンサンブル伴奏のエンジン音が聞えたら、みんなで始める用意をします。
ピアノを弾く時は、音楽にあわせて、まず右手でグーを作り、黒鍵だけ弾いてみます。なれてきたら白鍵にいったり黒鍵にいったり、2つの黒鍵、3つの黒鍵を見分けて弾いていきます。さらには、両手でもやってみます。
とらんぽりん」でも、同様に3人がピアノの鍵盤の前に立ちます。今度は2の指で軽く弾くようにさせます。
「ぴょーんと軽く飛ばないと、落っこちたりうまく飛び上がれないよね。」と言って、飛びながら弾いている子もいます(笑)。
1巻のテキストで、一番人気のあるのは、グループレッスンでも個人レッスンでも「そーっと」です。ワニが出てくるのは怖いのですが、「やってみたーい!」と必ず毎回のレッスンでせがまれます。両手を鍵盤にのせて、そっと指を動かしていくだけなのですが、みんなワニさんを起こさないように、そーっと弾いていきます。真剣に取り組んでいきます。
弾き終わるとみんなで、「よかったー、ワニさん起きなかったよ。」と安心して終わります。

個人レッスンでは「ミッフィーのぴあの絵本」を4、5歳児に使用しています。
毎回1冊を最初から最後まで弾く子がほとんどです。「ドレミ」「かなしいドレミ」は黒鍵をひとつ弾くだけで悲しくなるのにたいへん興味を持ってくれて、他の曲でも短調の曲にもすぐ反応してくれます。楽譜も少し読めてきているこの頃は指使いも楽譜通りに弾くようにしています。

幼児のレッスンでは、「ミッフィーのぴあの絵本」から他の教則本に入っていったほうがスムーズに進めるように思いました。
この本を使うようになって、「覚えさせる」より「自然に覚えていける」ほうが大切だと実感しております。

このテキストを《楽譜どおり弾く》だけでなく、《音楽遊び》としても使っていきたい加藤典子先生(愛知県在住)

私の教室では、「ミッフィーのぴあの絵本」をピアノを弾く前の段階(3歳前後)の子供に、リトミック的に使っています。

ぴあの絵本(1)の《くらくしょん》では、ミュージックデータのアンサンブル伴奏にあわせて「プップー」と口真似しながら、押すアクションをします。ピアノでやってみる時は、黒鍵2つ以外の所でも好きにならします(もちろん、こちらが合図を送らないとタイミングが合いませんが)。
とらんぽりん》では、実際に家にある直径1メートル位のトランポリンを使い、跳ねる感じを体感させています。テキストでは、ドの音になっていますが、この段階ではピアノではある程度自由に好きな所で跳ねさせて(弾かせて)います。
4歳前後くらいになると、ポジションと指番号を指示してあげるとたどたどしいながらも「ピアノを弾く」ようになってきます。
おはなをそだてる》では、種を撒く所は「大事に植えようね」と声かけする事で、そっと鍵盤を押します。最後の、花が咲くところは、右手だけで和音を弾くのは難しいので、左手を添えたりします。
ジグザグみち》は、ポジションと指番号を教えると、ディスクに合わせて弾くことができます(もちろん、合図はこちらが出します)。
テキストの絵を見て、「車と家はあるのに、車を止めるとこ(駐車場)がない」とツッコミを入れる子供もいます(笑)。

ピアノ絵本(2)では、おもにテーブルベルを使ったリズム遊びをしています。合図を出せば、ミュージックデータのアンサンブル伴奏に合わせて鳴らすことが出来ます。
よびりん》の所では、音を聞いて、ある生徒が学校のチャイムを連想しました。おそらく、その子の自宅のそばに学校があって、チャイムの音が耳に残っていたのだと思います。

ピアノ絵本というだけあって、子供たちはテキストの絵を見て、お話を作るのが好きなようです。私たち大人から見ると、つじつまが合わないようなことでも「それで?」と続きを促すと、どんどん話してくれます。想像力をも養ってくれるのですね。話の内容を書き留めておくのもいいかもしれません。
このように、私は、このテキストを《楽譜どおり弾く》だけでなく、《音楽遊び》としても使っていきたいと思っています。

音楽を全身で楽しみ表現するコミュニケーションツール丹下聡美先生(愛知県在住)

昨年秋、4歳の生徒に何かいいテキストはないかと楽譜を探していると、かわいらしい絵と、カラフルな色のこの本に目を奪われ、手にとって見ました。
はじめは、いきなり出てくる♯や♭に驚き、うまく使えるか不安でレッスンに使うことを見送っていましたが、たまたまこのテキストを使った指導法講座に出たのがきっかけで、ミュージックデータがあることを知り、使ってみることにしました。

基本的に教材としては別のテキスト(バスティン等)をつかい、ぴあの絵本は、音源によるアンサンブル体験、『お楽しみ』、想像力の育成&表現のためのテキストという位置づけで使っていますが、「ミッフィー おんがくかきかたのーと」を併用することで無理なく楽しみながら音も覚えていってくれています。
「かきかたのーと」の方の音符の勉強は『なぞる』ことのみで、少し物足りなく感じていたので、私は、なぞってから色をぬるようにさせています。
また、「かきかたのーと」の2巻の最後で、ド~ドの復習をしたあと、そのページに「自分のノートにも~」と指示してあるのをきっかけに新しく五線のノートを用意していただいてます。五線のノートの必要性を親御さんに伝えるのが難しく思っていたところだったので、いいきっかけになりました。この「かきかたのーと」ではクイズやかわいいページがテキストのはじめに偏らず、全体に出てきているのもすごくいいと思います。基本的にぴあの絵本では、読譜はさせていないんですが、ノートを併用することで、「こうしん」「ドレミとかなしいドレミ」「ジグザグみち」あたりの復習させるときに、音符が読めるようになっていることに気づかせるようにしています。

メインテキストはプレリーディングのもので五線が出てこないのに、ぴあの絵本では普通に五線や大譜表が出てくるので混乱するかと心配でしたが意外と気にならないらしく平気のようで、むしろプレリーディングから五線に進んだときの抵抗がないように思いました。併用することで相乗効果を生むのか、私にとっても新たな発見でした。

実際のレッスンでは、ぴあの絵本の曲はイメージがふくらみやすくまた身近な題材が多く、かわいいキャラクターもたくさん出てきてピアノを弾くことだけにとらわれないので会話がはずみ、「こうしん」や「おはなをそだてる」「つなひき」では、子供とのスキンシップが自然にとれ、「くらくしょん」「やまびこ」では声を出したりして、子供の気持ちとからだをほぐしたりしています。音楽を全身で楽しみ表現するコミュニケーションツールとしても重宝しています。

最近はいろいろなお店でミッフィーグッズを買ってきてはレッスンで使っています。
たまたま先日、看護婦姿のミッフィマスコットを見つけたので2巻の「きゅうきゅうしゃ」のときにマスコットを、遠くから近づけて、また遠のいていくように動かしてみたら、イメージが伝わったようでがんばって表現しようとしてくれていました。またそのお人形を見ながらピアノを弾いていたのでブラインドタッチの練習にもなりますね。

私の教室には保育士を目指す大人の生徒もいて、音も読めるし指もがんばって動かしますが、腕や表現力にしなやかさが足りないので試しにこのぴあの絵本をエッセンス的に使ってみたところ、多少ではあるものの、『何かを表現しよう』という思いが芽生えたようで、いいきっかけになりました。いい保育士さんになってくれるといいんですが・・・・(笑)。

また、ツェルニーをやっている中学生で、腕を使ったスタッカートに苦労していたときに、「トランポリン」をやらせたところイメージと音源から何かをつかんだらしく、すっとできるようになってくれたのには驚かされました。大きい生徒にとってはピアノ演奏に対するビタミン剤的存在になるのでは?と思い、これからも積極的に活用していこうと思います。

simpleで元気の出る、この色とこの絵がこどもたちは大好きです酒井千春先生(東京都在住)

このぴあの絵本を手にとって、今年19になる長男にジャバラ式のミッフィーの本を読んで(話して)あげたことを、懐かしく思い出しました。文字が何もないので、いろんな話を作ることができました。このぴあの絵本もいろんなことができそう・・・
まず1巻の「くらくしょん・くらくしょん~その2」・・・‘ねこふんじゃった'の最初の部分を知っている子は意外と多いもの。‘ねこ’の黒鍵2つを一緒に弾くのは楽しそう。3歳の一番小さな教え子はドをしっかり覚えた今も『ぷっぷ~』と言いながらやっています。
次の「とらんぽりん」は、いろんな‘ド'を覚える時に好きな動物になって、大きく・小さく、重~く・軽くっ、などいろいろな表情で弾いてみます。両手奏をしたら、2巻の「ぴんぽん」も一緒にやっています。‘ド'と‘レ'を覚える「こうしん」もスタッカート奏やスラーも体験できて、楽しそう。
ド、レ、ミを覚えたら、「かなしいドレミ」と「ジグザグみち」。かなしいドレミは、何も言わなくても優しく弾く子が多いですね。でも、ジグザグみちは急ぐとたいへん。
ドレミファソの「おはなをそだてる」は、最後の和音がきれいに響くまで、少し後になっても、弾いています。きれいにきこえると、とてもよい顔!

2巻は、「きゅうきゅうしゃ」「よびりん」「じほう」「ちゃいむ」など身近で耳にする音が多く、自然に‘ラ’と‘シ’そしてヘ音記号の‘ソ’も覚えて、子供によってはかなり早くから楽しめます。
「よびりん」の音当ては、当たらなくても、好評です。
同じ音当てでも、「まねっこオウム」はリズムも変えたり、左手でも弾いたりしています。
「つなひき」は、本当につなひきごっこをしてからのほうが、わかりやすいと思います。これもドレミ、ドシラを覚えるときに体験します。

3巻の「もうすぐごはん」「なわとび」は八分音符から四分音符に戻るのが苦手な子も意外と多く、左手、両手もチャレンジ。
「かくれんぼ」は聴音練習に、accel.とrit.を体験する「れっしゃ」はリクエストがたびたびです。
小さな子の苦手な、なめらかな(しなやかな)弾き方も、「そーっと」や「おちば」などをとおして雰囲気をつかむことができます。

以上、かいつまんで、感想を書いてみました。simpleで元気の出る、この色とこの絵がこどもたちは大好きです。

「ミッフィーぴあの絵本」には、たくさんの可能性が秘められている中川ゆかり先生(東京都在住)

「ミッフィーぴあの絵本」は、今までにない新しいスタイルの幼児向け導入テキストではないでしょうか。
これまで、月齢の低い生徒のテキスト選択に頭を悩ませてこられた先生方も少なくないと思います。私もその一人でしたが、この「ミッフィーぴあの絵本」で、そのような悩みも解消されるのではないかと思っています。
このテキストは、ピアノを始めたばかりの小さな生徒から使用できる楽しいテキストです。ミッフィーのかわいいイラストと色が鮮やかなところが、子供達に大人気のようです。
そこで、このテキストを使用した、私のレッスン一例をご紹介します!

ピアノを演奏する前に、タイトルやイラストを見ながら、曲のイメージをふくらませてから課題に入るようにしています。
「ミッフィーは何をしているのかな?」「どんな風に鳴くのかな?」「どんな速さで動くのかな?」など。
1曲が短いので、仕上げるまでに4段階くらいに分けてレッスンしています。ピアノに長い時間座っているのが困難な小さな生徒の場合、集中力を高めるためにも効果的です。

(1) テキストの音源や伴奏に合わせてリズム打ちをしたり、足で拍子をとったり、体で音楽の楽しさを体験してもらっています。
これは、指先の運動の前に、音符やリズムを遊び感覚で学び、演奏時に大切なリズム感やテンポ感を自然に身につけてほしいからです。

(2) 次に音符を指差しながら、音名で唄えるように練習します。この時からスタッカート・スラーなどにも気をつけて表現できるように、心がけています。

(3)そしていよいよ指のトレーニングです。ピアノに座り、緊張した気持ちで、一音一音、丁寧に音を出します。 (意欲的な生徒には指の形も気を付けるよう声をかけています)
この時期から、指を見ないでピアノを弾く習慣づけが理想だと思います。読譜力を身につけるためにも、音符を目で追いながら、鍵盤の音を出す練習が、大切だと思っています。

(4)止まらずに弾けるようになってきたら、連弾やアンサンブルを楽しみましょう。これもこのテキストの魅力の一つでしょう。
生徒とのコミュニケーションも深まり、より一層ピアノが大好きな子供達が増える事でしょう。

連弾で、生徒が入るタイミングが難しい時は、五線のノートに先生の伴奏パートの休符と、生徒が演奏するパートの音符を書いて練習する事をお薦めします。生徒も自分のお休みの小節を数えられるようになるので、拍感がわかるようになります。(宿題にしても良いでしょう)
* 生徒の性格もさまざまで個人差があるので、カリキュラム通りにいかない場合もあります。*

「ミッフィーぴあの絵本」には、たくさんの可能性が秘められていると思います。その可能性を、これからも生徒達と一緒に探してみようと思っています。
そして「ピアノは楽しいね!大好き!!」と心から言える子供達との出逢いを楽しみに、今後もレッスンの研究に励みたいと思います。

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